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残念な魔女見習い ~火傷痕コンプレックスからの魔法成り上がり~  作者: かず@神戸トア
女領主サラ

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不死魔物氾濫後始末2

「ただ、ダンジョンの作成よりも優先事項がたくさんあります」

ローデットから不在にしていた間の諸々のことをこなすように言われる。通常の領地運営については、以前からの文官達とローデットで運用できていたが、サラ達ならではの魔法による治療行為、土木工事、スラム街の削減などが進んでいないとのこと。

前侯爵の時には無かったことであるのに、もうそれが日常になっていることによる領民の不満であるという。


「その不満を利用しようとした、以前に排除した旧幹部は取り押さえて処分済みです。その他にもサラ様を騙ってスラム街で孤児を誘拐しようとしていた輩も処分しています」

「え?旧の従士団達も出払っていたのに?」

「はい、排除していた旧幹部は、部下や従業員に横暴をしていた者達ですのでそもそも人望がなく、今回の企みを行おうとする際にもその無体をしていた相手である元従業員にさも当然かのように横柄に指示してきたと。その元従業員達からの通報で、衛兵達により捕縛されています」

「呆れるしかないわね。スラム街の方は?」

「そちらも笑い話にもなりません。騙ろうとする際に、回復魔法を求められても当然に出来るものは居ないので直ぐに暴力に訴えようとして、衛兵達に捕まりました」

「まぁ孤児達に怪我が無かったのならば良かったわ」

「ということで、新しい侯爵家に領民は期待しています。不在時の分、頑張ってくださいね」


サラと元従士団の魔法使い達が中心になって、各地で要望の溜まっていた土木作業や四肢回復のような治療行為を行いつつ、今回の魔物対応時に大量消費した魔法回復薬の補充、また不在になった場合のための各地への魔法回復薬の配布補充を行う。

ハリー達の領軍の方は、領都と各街の配置換えと併せて、今回の魔物対応時の活躍に応じた報奨、昇格など、様々な戦後処理を行っている。

「やっぱりこんな書類作業より現地で魔物相手の方がシンプルで楽で良いのにな」

「ハリー様、今のお立場をお考えくださいませ。サラ様も新しく従魔にした始祖と魔法の話をするのを我慢して、色々とこなされていますよ」

「はいはい、よーし、頑張るぞ!」

とハリーを焚き付けておきながら、更なる増員を手配するなど結局はローデットが一番動いていることを誰もが知る領地運営であった。


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