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残念な魔女見習い ~火傷痕コンプレックスからの魔法成り上がり~  作者: かず@神戸トア
女領主サラ

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悪徳神官

「領主が変わって、すっかりやりにくくなったよな」

「そうですよね、本当。収入も激減です」

「まったくですな。今までなら我々が苦労して習得した≪治癒≫でも高い金を払って感謝してくれたのに」

「回復薬も以前の値段では全然売れません。良質のものがもっと安く販売されています」

「以前の料金体系に戻して貰うように皆で申し入れをするか。その方が侯爵家も儲かりますよ、と」

「それが噂では資金が潤沢らしいので」

「くそ、ならばいっそのこと小娘一人。いくら強くても隙をつけば」

「伝手をあたってみます」

領都のとある神殿の奥で、神官と商会の者たちが新体制に不満を募らせている。


「あ?新領主?まったくあいつらがスラム街を再開発するおかげで俺たちの居場所がなくなって踏んだり蹴ったりだよ」

「飯のタネにしていた餓鬼どもや怪我で不自由に動けなかったおっさんたちまでどんどん居なくなって行きましたしね」

「あぁ。で、その新領主をどうにかすれば良いんだな。お強いらしいから報酬はしっかり弾んでもらうぞ?」

「もちろんです。皆様ならその強さを上回れると信じておりますので」

「任せておけ!」

少なくなってきたスラム街の奥で、先の商会の者が前金である布袋を差し出している。



そんなとある日、スラム街での炊き出しと治療にサラたちが来る。

「みんなー、温かいご飯だよー」

「わーい。本当にタダなの?」

「いくらでも食べても良いからね」

次々と粗末な服の子供たちが現れてくる。

「少しずつスラム街を減らしていますが、元の量からは、まだまだ足りないようですね」

「繰り返しやって行くしかないわよね。確実に減っているはずだから」


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