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残念な魔女見習い ~火傷痕コンプレックスからの魔法成り上がり~  作者: かず@神戸トア
女執行人サラ

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寄子従士2

彼らは騎士爵になったばかりでそれほど裕福でもないので開拓地内にサラから土地を貰ったものの、食料など生活用品は開拓地内ではなく、開拓地西側の川を挟んだ先に自然と出来てきている街区の値段の安い店舗で購入している。主な買い出しはその従士に任せているのだが、ある日その街区の細道でならず者たちに絡まれたらしい。しかも後から話を聞くと従士2人がそれぞれ同じような格好の者たちから、であった模様。

どうも単なるならず者ではなく、ドラセム家の秘密を探ろうと、秘密を洩らせない犯罪奴隷であることを知らないで、その従士たちを狙ったのではないかと不安になったとのこと。


その話を聞いた魔術師団の騎士爵の1人リスチアン・ドラナンが不安になったとのこと。のんびりと従士を探すつもりであったが、≪種火≫程度だが魔法を使えるという売り込みの者が来たので飛びついて採用してしまったという。しかも美人であったので・・・と俯く。

「で、どのくらいまでその彼女に話してしまったの?」

「空の魔石を使用した制御訓練を・・・それ以上に進む前にシャルナンたちの話を聞いたので」

「それくらいならばまだ良いわ。今日、その従士たちは来ているの?」

「はい、あちらで控えております。シャルナンとジェレオンの従士たちと私の3人です」


サラは急いで≪簡易契約≫のスクロールを作成し、リスチアンに渡す。これを使ってドラセム家の魔法訓練関係について他者に漏らしてはならない、過去にも漏らしていないことを宣言させて、と。

リスチアンは別室で従士と対面する。

「今後のためにと寄親ドラセム侯爵から契約スクロールを授かった。これを使わせて欲しい」

「え?悪魔魔法もお使いになるという侯爵様からですか?大丈夫ですか?」

「もちろんそこは問題ない。同じ物を2つ用意されて、片方で既に試してある」

しぶしぶという感じで≪簡易契約≫をリスチアンと結んだ彼女は、過去にも漏らしていないという際に立っていられないほど体調不良になりしゃがみ込む。


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