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残念な魔女見習い ~火傷痕コンプレックスからの魔法成り上がり~  作者: かず@神戸トア
女潜入者サラ

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コルマノン王国元首対談2

「教皇や幹部だけが引き継いできたであろう歴史も理解はできた。しかし、悪魔魔法をあれほど敵視しているような教団が≪魅了≫を使って冒険者を操るのはいかがなものか」

「はい、手段として行き過ぎであることは、今回の騒動が片付いたときに、お詫び対応いたします。また、神国の成り立ちのころは、悪魔魔法であっても魔物を追い出す力であれば使用することを厭うわけにはいきませんでした。しかし、神国も歴史が出来てきて、教団の権威を高めるために色々な理屈付けをしていくなかで、教義の上の敵を明確化する際、本当の敵である辺境国を表に出し過ぎると、ダークエルフへの後ろめたさもあるから、分かりやすい敵として悪魔を選択した模様です」

「では、コルマノンやレーベルク帝国に悪魔教団などを責めて来たのは?」

「教義に従って狂信的に、という者も居たはずですが、幹部たちのなかには、自身でも使用する悪魔魔法についての知識が広がらないよう、他の魔法使いの使い手の抹消を企んだ者もいるのかと」

「本当に腐っているのだな」

「はい、教団も歴史の中で腐敗が進んでいたのですが、教皇が血筋で承継して来たこともあり、自分を支える教団幹部に対する糾弾も出来ずに来ました。事実、今回の危機が来るまでの私もずっと黙認のみでした」

「今回の魔物駆除が落ち着いたときの報酬の一つに、神国の刷新を求めることにする」

「これを機会に教団の出発点に戻ることをお約束します」


ロージアン南西においてダークエルフたちがダラムを、と言っていた理由も理解できたサラは、元首会談が終わった後、教皇を連れてダラムに帰る。

王国からの使節団たちに状況を伝えた上で、ロージアンで仲間たちと合流して、魔物の軍団に対するけん制攻撃に参加してその日は眠ることにした。


翌朝、レーベルク帝国とアルテーラ王国のサラ自身の屋敷への伝言を確認に行くと、帝国では前向きに検討、準備をするので翌日に登城するように連絡が来ていた。アルテーラ王国では何の伝言も無かった。


残った時間では、ロージアン南西の城壁の様子を見に行く。

ダークエルフは数が少ないようで、基本的には軍団のどこをみてもゴブリン、オーク、ハイオークなどだけであるが、それぞれ統制は取られているようである。

たまに混ざっている魔法が使えるメイジ程度ではサラたちの相手になるわけがなく、≪飛翔≫による上空からの魔法攻撃で魔物の軍団に手当たり次第に攻撃してけん制をしておく。間接的に村々への攻撃が減ることを期待してである。


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