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残念な魔女見習い ~火傷痕コンプレックスからの魔法成り上がり~  作者: かず@神戸トア
女潜入者サラ

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ロージアン後方地域3

ロージアンを取り囲む魔物たちにも適当に攻撃をしておかないと、囮として魔物を引き付けることもできない、という話になり、≪飛翔≫ができない魔法使いは適当な攻撃魔法で、魔法が使えない者は弓矢で外壁の周囲に攻撃を行う。


そうしている間に、神国メンバはダラムとロージアンの間にある村の地図を作るのと並行して、村々に派遣するための部隊分割を行う。


サラはハリーの従魔のワイバーンとロック鳥を含めて、王都に残して来た従士団の残りを転移で連れて来て、外壁まわりの魔物への攻撃部隊に参加させる。

その上で、≪飛翔≫ができて水精霊シルビー経由で伝言ができる者を、村々の状況把握に行かせた。

ロージアンに近い村ほど既に魔物が向かっている可能性が高いので、状況把握も派遣もその心づもりをしていたが、発見した仲間からの報告に驚かされる。ロージアンに最も近い村にあと少しのところへ無数のオークたちが発見されたというのである。


水精霊シルビーによる位置把握した村の近くの開いている場所に、≪転移≫で神聖騎士団の複数部隊を送り込む。神国の村民に対しての避難勧告等は、サラたちが駆け付けても効果が薄いのが分かっているからである。

とは言っても、村のすぐ近くは神聖騎士団たちに任せておきながら、少し離れたところへサラを含めた複数メンバが≪転移≫した上で多くの≪召喚≫も併用して膨大な攻撃魔法によりかなりのオークを減らしていく。


その間に、ロージアンから2番目に近い村からも同様な状況である報告があがり、また神聖騎士団たちを村に送り込むのと合わせて、サラの従士である魔法使い達による膨大な攻撃魔法により魔物の大多数を減らしていく。


それをいくつかの村で繰り返すと、≪飛翔≫による偵察が魔物たちの移動を追い越して時間的余裕ができるようになったときに、それらの村に送り込む神聖騎士団の数は減らして分散配置して、首都ダラムへの避難を誘導させることにした。


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