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残念な魔女見習い ~火傷痕コンプレックスからの魔法成り上がり~  作者: かず@神戸トア
女潜入者サラ

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アルメルス神国建国経緯

サラたちは、事情が何であれ魔物の軍隊に冒険者たちがやられるのを見て見ぬふりすることができないので、山間の城壁のところへ何人か支援に行くことにした。

もちろん≪魅了≫される心配があるので、必ず複数人で行動するのと同時に、可能な限り姿を消して召喚した天使か悪魔と行動することを忘れていない。


幸いにその日は魔物の襲撃も無かったので、夕方にサラは再度首都ダラムにいる使節団のところへ≪転移≫して状況を聞く。

「ドラセム伯爵、いくつか分かったことがあります」

「外交の基本として相手国を知ることがありますが、その裏取りをしておりました。アルメルス神国は建国して200年ほどになりますが、もともとは単に集落や都市が点在する土地だったようです。当然、魔物の襲撃へは国家としての対応ができないため、蹂躙され消滅する集落も多発していたとのこと。そこにデメテル神を信奉していた集団で、神霊魔法で天使を≪召喚≫できる者が現れ、まずは治療を中心に、そして戦闘力も身につけた今でいう神聖騎士団による魔物駆除を行って行く中で人々が集まり建国した歴史があります」

「ここまでは今まででもわかっていたことでした。先日のドラセム伯爵のお話を踏まえて追加調査をしたところ、その魔物たちの出所が南西だったようです。今の首都ダラムも前線基地であったのが、だんだんと東にも領土を広げ国力があがっていったことで南西に押し返していき、今の辺境都市ロージアンより先まで人間の領土にしたのが100年ほど前とのこと」

「では、建国当初に比べて国力もあがり、魔物を追いやっているのならば、なぜ冒険者たちを不法に戦わせているのでしょうか」

「残念ながらそこまでは不明です。ただ、本日、ロージアンの冒険者に関してカマをかけたところ反応があったので、中枢部の者たちは経緯を認識していると思われます」

「もしかすると、我々コルマノン王国やレーベルク帝国に圧力をかける使節団を送り込んだり、神聖騎士団まで送り込んだりするような切迫した状況にあるのかもしれません。先の南西の魔物の軍団にも関係して」


互いに追加情報を入手するよう努力して、引き続き共有することを約束してロージアンの屋敷に戻る。


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