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残念な魔女見習い ~火傷痕コンプレックスからの魔法成り上がり~  作者: かず@神戸トア
女代官サラ

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孤児誘拐2

「よく1人で来たな」

「子供たちを解放して貰えるかしら?」

「大人しく殺されたのならばな」

「そんな簡単に殺されるわけないでしょ」

「なら子供たちの命も保証できないな」

「仮にも神に仕える者として、孤児たちの命を粗末にするのはどういうこと!?」

「悪魔に魂を売った者の言葉など響かぬな」

「悪魔に魂を売ってはいないのだけど・・・」

『我に魂を納めてはくれるがな』

『ストラデルは黙って。ややこしくなるから』


「天使や精霊を召喚できるという情報は聞いているぞ。子供たちのためには、変な真似をするなよ」

「どうせ私を殺した後には、子供たちも殺すのでしょ?」

「さぁどうかな。もしかすると助かるかもしれないぞ」

敷地に入る前に既に姿を消して≪召喚≫していた天使マルカルロ、悪魔ストラデル、アエグルン、フールカン、アゼルソン、セパル。それ以外に、水精霊シルビー、火精霊ヨルバ、風精霊ジョステル、土精霊ペクトーン、光精霊メスメレンを追加で≪召喚≫する。


「おかしな真似をしやがって!子供たちはどうなっても良いのか!?」

「そんなわけないでしょ!」

土精霊ペクトーンに、子供たちの足元の地面の中に空洞を作らせながら、子供たち付近を上級闇魔法の≪大夜霧≫で覆ってしまう。その次の瞬間に子供たちの足元の土も無くし、穴に落として≪結界≫で守っておく。その上で、最近習得した光魔法≪幻影≫で子供たちの幻を地上に作っておく。


サラの動きに反応して、暗い霧の子供たちでは殺してしまう懸念もあるからか、サラだけを狙って短剣が投げつけられる。サラは体術が得意なわけでもないので、≪結界≫で自分自身を守る。

その間に、子供たち付近の霧に対して敵の一人が≪魔法消滅≫をするも、子供たちがそのまま地上に居るように見えたため、

「くだらない真似をして!」

とサラだけをターゲットに、サラの≪結界≫を≪魔法消滅≫するように狙ってくる。


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