表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
残念な魔女見習い ~火傷痕コンプレックスからの魔法成り上がり~  作者: かず@神戸トア
女代官サラ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

682/1027

スタンピード疑惑

村長宅のまわりに陣取ったハリーと何体かの精霊たちにより、オークやゴブリンたちは少し後退する。

逃がしても再度襲ってくるだけと思われるので、村のまわりから残りの精霊や天使たちによる≪氷壁≫≪岩壁≫などで行動範囲を限定させた上で、≪霧氷≫≪爆炎≫≪爆雷≫などの範囲攻撃で次々に殲滅していく。


村の敷地内の魔物は殲滅できたと思われたときにはじめて、ハリーはその旨を告げて村長宅の中に入る。

「ヒィ!」

「俺たちは応援に来た冒険者だ。皆、大丈夫か?怪我人が居れば先に治療するから案内してくれ」

少し安堵した村長が進み出てきてお礼を言う。

「村長でございます。お助けいただき誠にありがとうございます。はい、ほぼ怪我人ばかりですが、特に重症な者はこちらになります」

鍬など農具を持って魔物と戦ったのであろう男性たちが寝かされている。かなり危険な状態に見える。

サラたちは天使マルカルロの助けも借りて、まずは村民全ての怪我を治す。みるみるうちに回復していく仲間たちを見て、村長や村民たちは驚きで言葉が出ない。

「村民の皆さんはこれですべてですか?どこかの家屋に逃げ遅れは居ないですか?領都に緊急を伝えた使者以外には」

申し出のあった家屋を見てまわるも、家族を逃がすために犠牲になった父親や、子供をかばった母親などが何人か見つかるが、いずれも既に手遅れであった。


風精霊ジョステルの1体に見張りをお願いして、村長宅で話を聞く。

「こんなことは良くあるのですか?本当にスタンピードでしょうか?」

「もちろん良くあるわけではありませんが、これは単に増えすぎたあいつ等が食料を求めて来ただけと思います。ここは魔の森に近いので」

魔の森に開拓地を作っている自分たちを振り返ると、かなり特殊なんだと改めて思わされる。


危険も去ったことを確認して、サラは村から外れて他所から見えない場所にティアーヌたちと移動し、王都から従士団を転移させて来る。ハリーの従魔であるロック鳥ガンとワイバーンのワンも、である。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ