表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
残念な魔女見習い ~火傷痕コンプレックスからの魔法成り上がり~  作者: かず@神戸トア
女伯爵サラ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

619/1027

ドワーフ村来賓

暴走と言っても良い速度の馬車が向かって行った先は、自分たちの目的地の村長宅の方であり、嫌な予感がした。村長宅に到着すると、残念ながら予感が正しく、その豪華な馬車が停まっており、皆がため息を漏らしてしまう。


いったん帰ろうか?と相談していたところ、

「また明日来るから、それまでには用意しておくように!」

と大きな声がした上で、玄関扉をバンと開けて出てきた者たちが馬車に乗り込んで、またすごい勢いで走り去っていった。


まぁ良いか、とこちらは丁寧に玄関扉をノックして村長宅に入る。

「これは、ドラセム様。ようこそいらっしゃいました。村民たちの治療など大変お世話になりありがとうございます。本日はいかがされたのでしょうか」

「はい、それよりも先ほどのは何事ですか?」

「ハハハ・・・この国の王子が我々の製品を気に入ってくださったようで、自分のための剣を鍛えるように依頼をされていったのです」

先ほど玄関を出てきた真中の着飾り太った若い男がそうだったのかと思い出しながらハリーが言う。

「態度はひどいけど、請けてやれば良いんじゃないの?」

「それが、頼まれたのがミスリル短剣でして」

「さすが王家。え?もしかして材料とか費用をケチられた?」

「いえ、それは無いのですが、魔石が足りないのです。ミスリルを鍛えるには通常以上の火力が必要なのですが、現代の我々では魔力が足らないので魔石で補っているのです。その魔石が今この村では不足気味でして。商人に聞いても一時的な不足なようなので、来月まで待って貰えれば、と申し上げてもどうしてもすぐにミスリル短剣が必要らしく、催促されているのです」

「サラ、何とかしてあげられないの?」

「Aランク魔物の魔石が必要なんですよ」

「魔力でも良いの?」

「え、もちろんいいですが」

「じゃあ一度見せて貰えますか?」

折角の機会なので王都のカーヤも転移で呼びに行って、どうも魔道具の一種らしいミスリル用の鍛冶設備に魔力を注入して、完成までを見学させて貰う。職人はカーヤの師匠になる人であった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ