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バッソ領2

王都からトリストフたち元暗殺者の12人が到着したのは約1週間後のことであった。


その間に、真っ黒な船が襲撃に出発したのは2回。いずれも岬のところで行っていたので、港町ラブリニーを出港する情報を早馬か何かでバッソに伝える手段があり、その情報を元に襲撃しているのだと思われる。


またその2回で判明したのは、略奪して来た品々は真っ黒な船から港の倉庫にいったん移した後、見た目は普通の商船に積み直しているようであった。その商船がこの連中の一味なのか、盗品と知らずに購入している一般商人なのかまではつかめなかった。

また、領主も一味なのかは確認できなかったが、海賊船の乗務員は脱走兵ではなく現役の軍人であろうと思われた。祖国から来る交代要員が、という会話があったからである。


それらの情報を共有するのと合わせて、ミーナを含めた若い奴隷たちの誕生日の時期になったことから、野外ではあるものの大宴会を港から見えないところで盛大に行った。

王都から来た12人も1週間バトルホースによる走りづめであったことへの慰労もある。


「いやー、待っていたよ。俺には偵察は向いていないとつくづく分かったよ」

「ハリー様はついこちらからも余計なことを話してしまいそうになっていて冷や冷やでした」

「ティアーヌのフォローで何とか助かったよ」

と、ワイバーンのワンを撫でながら話すハリーたち。


「では早速交代しますね」

とトリストフたちが役割分担を決めて、男爵屋敷を見張る者、港の倉庫を見張り倉庫から搬出する商船の乗務員たちを見張る者、海賊船の船員たちを見張る者などに分かれる。

サラたちは海賊船の動きと、搬出した商船の動きを遠目から確認することに専念する。

ティアーヌたちは王都からの視察官との合流のためにも宿屋に泊まり続ける。


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