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王国魔術師団2

魔術師団の本部で会議室に案内されたサラたち。レデリクスが説明を始める。

「もう気づかれたと思うが、魔術師団は騎士団に比べておかれている立場が厳しい。ただでさえ1,000人に1人しか魔法使いが居ないと言われるなか、まともな攻撃魔法が使えるものなどもっと限られてしまう。その上、ある程度上位の魔法にならないと戦争などで役に立つ範囲攻撃が出来ないので、数を用意しやすく戦争で効果がでる一般の騎士や兵士の方が重視されているのが現状である」

「そうは言っても今回の帝国戦のように魔法が有効であることも理解されるのでは?」

「有効な魔法を使える魔法使いは貴重で、そのような魔法使いは基本的に冒険者になってしまう。その方が高収入だからだ。年をとり冒険者を引退するときに就く名誉職と思われていたりする」

「そうなんですか」

「魔術学校でもそうであったであろうが、上級以上の魔法を使える者、特に攻撃魔法が使える者はほぼいない。この魔術師団には50人ほど魔法使いが在籍し宮廷魔術師と言われているが、中級以下しか使えない者がほとんどであり、上級が扱えるのは先程の冒険者を引退した者がほとんどでしかも10人ほどという状況である。王級以上を使える者が存在しないことも珍しくない」

「・・・」

「かくいう私は数少ない貴族での上級魔法使いであるため団長であるが、戦争で貢献できるとは思えない。それでも、ドラセム殿が広めてくれた魔法習得方法で、中級以下ながら使える属性を増やせて底上げされた状態なのだ」


魔術師団の厳しい現実を聞いたサラたち。だから帝国戦のときに王国側の魔法使いの話がほとんどなかったのかと理解する。

「一つお伺いしてよろしいでしょうか」

「なんなりと」

「魔術学校を卒業した後に王国魔術師団に入団した者は、どのような教育を受けられるのでしょうか」

「そこからはほとんど自学自習になる。だから余計に上級以上を習得する機会もないのだ」


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