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崩御連絡

しばらくしてロワイヤンの街に代官がたどり着いた頃、帝国からの急使が来る。

代官が聞いた情報は直ぐにサラにも伝えられる。

「いよいよ皇帝が崩御とのこと。色々が動き出すであろう。ヴァーヴ伯爵と王城への伝言をお願いしたい」

という依頼に基づき、水精霊シルビーの伝言を使って、領都サイユではエミリー経由でヴァーヴ伯爵に、王都ではリリー、ローデット経由でヴァーヴ伯爵家の執事に伝えて王城に伝えて貰うことにする。

これにより、伯爵家と王家は通常の伝達手段よりもかなり速くそれぞれに伝えることができた。


事前に検討されていた手順に従い、代官は国境付近の砦に兵を送り、国境線防衛を指示する。

ロワイヤンの街の付近では、街道の周辺は平原になっているが、東に進んでいくと街道も森の中になる。国境付近でも森のなかであり、国境でもある川幅50mほどの川を越える橋が重要な防衛拠点となる。

前回の侵攻のときには急であったのもあり対処できなかったが、今回はそれなりの準備期間もあり、川の手前にいくつか仮砦も構築できている上に、橋の手前の両脇の森には逆茂木(さかもぎ)を用意してあり、いざとなれば橋の手前の街道に引きずり出して敵の侵攻の勢いを落とすことも可能としている。


サラたちも、龍の棲むと言われる山から流れてくる川の手前、橋付近の仮砦に常駐することになった。そしてロック鳥のガンを上空に飛ばして帝国側から軍隊が来るのを見張らせることにした。

後は村々や砦に出歩くことまではできないが、メンバと共に訓練をするだけである。サラは逆茂木の準備の際に合わせてウッドゴーレムの素材になるように木材を大量に確保して魔法の袋に収納しつつ、即時に起動できるように魔石も準備しておく。

ここしばらくの移動の合間や待機での訓練時間において、ミーナ、アルベール、リリアナが≪氷結≫≪豪炎≫、ティアーヌが≪火球≫≪火炎≫≪火槍≫≪飛翔≫≪回復≫をそれぞれ習得している。ティアーヌはエルフであり以前は火魔法を忌避していたが、着手すると早々に他の属性と同様に上級まで容易に上達することができた。

元暗殺者のメンバも各種習得・習熟を進めているが、回復魔法は、サラの特級魔法回復薬があることと天使マルカルロが居ることから、皆の習得はどうしても使用頻度が高い≪回復≫などの中級魔法まででとどまっている。また攻撃魔法も水・火が中心の育成になってしまっている反省がある。


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