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帝国宣戦布告

それから幾日もしないうちに、王城は上を下への大騒ぎになっていた。帝国が宣戦布告して、ヴァーヴ伯爵領に攻め込んで来たというのである。

先にサラたちがとらえた帝国騎士たちの言葉の通りになったのである。


馬車での移動に1ヶ月や2ヶ月かかるような距離の話がすぐに伝わるのは、狼煙と伝馬環境の整備の成果である。

狼煙は複雑な情報を伝えることができないが、馬車で3日ほどかかる距離を1時間で伝えることができる。また、人と馬が交代してリレー形式でつなぐ伝馬環境では、馬車の4分の1程度の日数で複雑な情報も伝えることができる。

もちろん一般人が通常用途で使えるものではなく、国家運営者、領地持ち上級貴族だけが使用できる手段である。



サラはヴァーヴ伯爵家の屋敷に呼ばれて、帝国が攻め込んで来たことを聞く。その上で、帝国と隣接するヴァーヴ伯爵家の寄子は、有事には戦争準備をして伯爵領都に集まることになっていることを聞く。

サラは、学生や冒険の猶予を貰っているが、その特例が今回にも有効かは王都の屋敷メンバでは不明と言われる。


サラは家に帰り、隣家のカーラも含めて相談をする。

「貴族なんだし、少なくとも領都には行く必要があると俺は思うかな」

「そうは言っても、戦争は魔物相手と違うんだよ。危険もいっぱいだよ」

「私は戦争には関わりたくないかな。ドワーフというのもあるけど。戦争は国の上層のエゴで一般国民には辛いだけという認識だから」

「戦争はもちろん怖いですが、サラ様に従います」

「右に同じ」

「サラ様に従います」

という仲間たちの声以外にカーラは

「サラの戦力は、帝国が危険視したように重要になると思うから、参戦すると伯爵たちは重宝してくれるでしょうね。でも、最近のことを踏まえると、帝国には悪魔教団が居るわね。危険よ」

とコメントする。


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