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同行者3

万全の態勢で向き合ったサラたちに商人とその護衛達がかなうわけもなく、大きな怪我を負わせることなく商人たちは簡単にとらえることができた。


いつものように後ろ手に縛りあげた上で、荷馬車に居た2人を降ろして来て話を聞こうとするが、2人は「あー、うー」しか言わず話をすることができない。

「無駄だよ、声はつぶしておいたから」

と言う護衛の言葉から、なるほどと理解し、サラが≪軽病治癒≫と≪解毒≫と≪回復≫を2人にかけると、2人から

「あーあー。声が治った」

「あーあー。本当!ありがとうございます!」

と話が聞けるようになった。


奴隷にされていた2人に話を聞くと、行商人に連れられていた自分たちも野営のときにこの商人あらため強盗達に襲われた、自分たち2人以外は殺された、その後に2人とも奴隷契約を無理やりさせられた、とのことであった。ハーフエルフかどうかを自分たちは知らないが、行商人たちの子供では無いことは確かなようで、捨て子だった2人を拾って育ててくれた、本当の親子では無かったのに良い人たちであった、と泣きながら語った。

あらためて見ても、耳がすこしとがっているかも、ぐらいであり、普通の人間の子供と言われても不思議ではない。


今は深夜であり、強盗達が騒いでも面倒なので猿ぐつわをして荷馬車に放り込んでおく。逆に子供2人、とは言ってもサラたちも大差ない年齢の未成年ではあるが、は別の荷馬車でゆっくり寝て貰うことにした。


翌朝になり、奴隷契約ができる奴隷商人が悪の道に走ったのかと考えると、そのままにしておけないので、彼らの荷馬車を使って子供2人ともども王都に連れて行き衛兵たちに突き出して対処を求めることにした。


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