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魔法発動基礎2

詠唱も魔法陣も発動に必須ではないが、その魔法の魔術語と魔法陣を覚えることで、感覚のみでなく発動工程を正しく理解することができるため、ぜひとも覚えて欲しい、とクラス担任のガリレード先生は言う。

先生が、ちなみに、と挙手で確認すると魔術語と魔法陣の両方を正確には覚えられていないクラスメイトはかなりいた。


休憩をはさんで次の授業では、引き続き魔法発動として触媒の話になる。

ここでも先生が、ちなみに、と確認すると触媒を利用したことが無い学生が半分ぐらいであった。


触媒は魔法を使用する際の消費魔力を抑える効果がある。例えば水属性魔法を発動する際には、体内の無属性魔力を水属性に変換して現象発現させるのであるが、水属性の触媒を使用することで属性変換のロスを抑制できる。

属性がある魔物などから触媒の素材は得られるが、素材となる魔物のランクが上がるほど触媒のランク、品質も上がり、使用する触媒量は減らすことができる。

良く使用される触媒は、6属性魔法それぞれに適用する触媒であるが、悪魔魔法では血が触媒になるし、魔法回復薬では薬草素材に含まれる回復魔法触媒を利用する。


その他に魔法の発動を補助する物として発動体がある。なくても魔法の発動は可能であるが、ほぼすべての魔法使いは何らかの発動体を使用して、魔力操作を補助させている。

良くあるのは、肘から先ほどの長さの杖ワンド、身長ほどもある大きな杖スタッフ、指輪などであり、たまに魔導書はあるが、武器も珍しいながらにある。

昨日の実技でもワンドか指輪ばかりであった、と先生は言う。サラは魔剣ストラデルの短剣が主な発動体であるが、不要なトラブルを回避するために人前では指輪を使用しているからである。

発動体の材質としては杖であればトレントなど木の魔物、指輪であればミスリルや鉄などの金属が多い。高い圧力で生成される宝石は魔力と相性が良く、宝石や魔石がそれらの素材に追加されていることもある。

また、その素材により火魔法や水魔法など得意分野のある発動体もある。


学校2日目は魔法発動基礎の講義のみで終わりとなった。

サラとリリーはクラスメイトと少し会話をしてから帰宅する。おそらくクラスメイトのほとんどは午後から貴族学校に行くものと推定されるので、昼食時間も考えると長話にはならない。


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