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残念な魔女見習い ~火傷痕コンプレックスからの魔法成り上がり~  作者: かず@神戸トア
魔女見習いサラ

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怪我


それぞれ戦力増強した結果を試したい3人は、あらためて角兎の草原に向かう。


前回と見た目に違うのはハリーが盾を装備したことだけ。ただ、それぞれが武技や魔法なども訓練してきたこともあり、3人とも成果に自信を募らせていた。


まず1羽ずつ角兎をリリーの矢で釣り、途中にリリーの矢とサラの水魔法、近接するとハリーの盾で兎の攻撃をしのぎながら片手剣で、さらにはリリーとサラの短剣で攻撃するという戦術を試した。

リリーの命中精度の向上、それぞれの攻撃力の向上もあり、近接するまでにしとめきることも増え、近接してからの戦闘時間も短縮された。

まさに自信通りの結果になった。


「次からは1羽ずつではなく、いっぺんにやろう」

と5羽しとめた後にハリーが言い出し、残り二人も同意し、リリーは1羽だけで居るのを狙うのではなく2羽でいても釣ることにした。

攻撃力もあがったこともあり、最初の2羽はうまくしとめることができた。


ただ、その次の2羽のときには、あまり体力を削り切れないままの2羽が近接してしまい、ハリーが盾で2羽ともを誘導しきれず、1羽が矢を射ていたリリーに対して集中的に攻撃し、角がリリーの太ももに突き刺さる怪我を負ってしまった。

ハリーが盾でいなしていた1羽を早々にしとめ、続けてリリーを攻撃した1羽も何とかしとめた。

慌てて、前回にエミリーから貰った魔法回復薬をリリーに使用して、事なきを得た。出会った日のハリーの腕の怪我に使用したのは単なる薬草であり回復結果が出るのに時間がかかったが、今回は魔法回復薬であり、すぐに傷もふさがり失った血や体力も回復したことを実感できるものであった。


3人は調子に乗ってしまったことを反省し、再度1羽ずつ釣ってしとめる安全な方法で狩りを続けることにした。


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