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必中魔法

夕食の後は、いつものように武具の手入れとあわせて訓練の時間にする。

もちろん、今回は貴族パーティーが一緒であり、あまり目をつけられるものは選ばない。


サラは、フェルールの魔法訓練を行う。お願いしていたように、肘から先程度のワンドを用意していたので、大きなスタッフではなくそのワンドの方の杖を使うようにする。

フェルールは大きな杖での魔法発動に慣れていたため、あまり発動体に依存し過ぎないために通常のワンドにて、≪水生成≫を練習させる。昨日は大きな杖では発動できていたため、それを通常のワンドでもできるようにするのが今日の目標である。

サラはそのワンドで≪水生成≫の見本を行い、自習にさせる。



続いて、リリーに頼まれていた≪必中≫を手伝う。まずはリリーが購入してきた魔導書を読み、リリーが冒険者ギルドで指導された内容を確認する。

矢を放ってから≪必中≫で操作するのではなく、目標を決めて≪必中≫を付与してから矢を放つものであった。例え目標が移動しても自動追尾するようである。

リリーに弓矢を借り、目標を意識しながらサラが魔導書をみながら木の矢に≪必中≫を付与してみる。5度目ぐらいで成功した感じがしたので、弓矢をまともに訓練したことがないサラが矢を放ってみるが、きちんと目標に当たる。


今度は付与した矢を、リリーがよそ見をしながら放つがそれでも目標に当たる。サラが意識した目標とは違うところをわざとリリーが狙っても目標に当たる。ただ、木の矢から金属の矢に変えると風魔法での誘導力が弱いのか、方向修正力が弱い。

ハリーの短剣投擲でも同様に試してみたが、やはり緩めに投げたときに比べて強く投げたときには方向修正が効かない。

サラの≪必中≫や風魔法の習熟が低いから方向修正力が弱いのかもしれない。


結局はサラが習得して見本になりリリーを教えることになった。リリーもイメージをつかめたため、何度か挑戦するとコツが分かり、≪必中≫の付与ができるようになった。もともと弓矢の習熟度も高く、リターンで手元に戻せる金属矢を多用するため使う機会は少ないかもしれないが、≪必中≫や風魔法の習熟度をあげることで、すばやく移動する敵などに使えることを期待する。


≪必中≫のみが載った薄い魔導書はサラにプレゼントされることになった。


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