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貴族冒険者

いつもと雰囲気が違った神殿にいたのは、10歳ほどに見える若い貴族令嬢とその関係者のようであった。令嬢は魔法使いのようで身長ほどの杖スタッフを持ちローブを着ており、その周りに簡易ながら金属鎧を身に着けた数人、さらに執事のような者が数人いた。令嬢の参拝に護衛や御付きが居る感じである。


サラはトラブルなどを懸念して離れて、昨日の羽根ペン入手のお礼や今後の無事を祈り、いつもの銅貨1枚ではなく5枚に増やして奉納する。

その後、カーヤの実家で皆と合流して武具を受け取りダンジョン入口に並ぶ。


すると、列の前には先程の令嬢と3人の金属鎧が並んでいた。神殿からの移動に馬車を使って早くに来たのかと推測された。

貴族でも魔法を使える子供は実戦訓練のために冒険者になることもあると聞く。もちろん護衛はしっかりつけて、だが。護衛と思われる金属鎧の3人と合わせて4人とも、ペンダントの色は鉄の意味の黒色のようであった。令嬢に合わせて探索をしているようである。


他の冒険者へと同様ぐらいにそれとなく様子を見ていたサラたち4人であったが、金属鎧のうち若い1人が、

「不躾な視線、無礼であろう」

と怒ってきた。

「ジルベール、意識しすぎだ」

と、同じ顔の若い1人がなだめる。貴族との不要ないざこざは避けたいのでハリーは

「大変申し訳ございません。もちろん悪気はありませんでしたが、ご不快な思いをさせてしまいお詫び申し上げます」

と代表して謝罪する。サラたち3人もあわせて頭を下げる。

「いや、こちらこそ言い過ぎた」

と一番年上の金属鎧が返事をし、ジルベールと呼ばれた男がフンと横を向くことでやりとりは終わる。


先に貴族たちが転移を終えたのを見てから、サラたちも19階に転移をすると、またその貴族たちが居た。

「なんだお前たちは刺客か?」

と、令嬢をかばうようにしたジルベールたち金属鎧3人が片手剣を抜いて来る。


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