表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
171/1027

魔道具屋

さらに2日ほど14階の探索を続けたあたりで、だいたい14階の最初の部屋に近づいたので、光る床からいったん街に戻ることにした。


魔物素材などの売却をした後は早々に魔道具屋に向かう。入手した魔法の矢の鑑定と、カーヤの魔法発動体の購入のためである。

まず魔法の矢は想定通り、頑丈と帰還リターンの付与がされたもので、呪い等の余計なものは無いことが確認できた。


続いてはカーヤの魔法発動体として杖か何か、と店主に問うとドワーフの魔法使いは珍しいのか驚かれたが、相談に乗ってくれた。日ごろ手にする武器の両手斧やツルハシの発動体はまず存在しないし、それなりにみかける魔導書もかさばる。やはり杖か指輪が良いであろう、と。

横で聞いていたリリーは、いつかは弓矢の矢に風魔法を使いたい自分としては、いつまでも杖ではなく指輪にすべきと気づき、指輪の発動体を見てまわるが、ずっとつけるには、と気に入ったデザインの物が見つからない。

カーヤもリリーに借りた、元はサラが使用していた杖以上の物を見つけられない。

店主は自身が魔道具作成の錬金術師であるので、指輪ならば金属製ならばだいたいのものは発動体にできるから、気に入った物を持っておいでと言ってくれた。


となると次の行先はカーヤの母親の細工品の店になる。父親の鍛冶屋と共同の店舗である。急いで皆で向かい、カーヤが「ただいま」より先に魔法使いになった旨を両親に説明し、両親からは驚きつつ感謝され、そういうことならばとリリーに似合いそうな指輪を次々と見せてくれる。

リリーが気に入ったのは、先日の鉄のインゴットから作られたシンプルな百合の花の指輪であった。もともと値段も手ごろであり経緯も踏まえて無料でと言われ、成長期を踏まえて今は右手の親指、そのうち中指ぐらいになるであろうサイズの物をプレゼントされた。


リリーはお礼そうそう、その指輪を持って魔道具屋に戻り、これならばすぐに加工できるから翌朝おいでと言われて代金を支払っておく。

リリーが使っていた杖はカーヤに渡されている。


ハリーたちの武具の手入れもカーヤの父に頼み、ハリーは生鮮食品や調理量を買い出しに、サラは魔法回復薬のための薬草や薬瓶を調達に行くなど、久しぶりの街で思い思いの行動をする。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ