表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
159/1027

坑道

ダンジョンから街中に向かうと、いつもの3割り増しぐらいに冒険者があふれていた。いつもはそれだけダンジョンの中で野営しているということもあるであろうし、改変の夜はお祭りになるのが恒例とのことであった。お酒を飲める年齢にもなっていない3人は、屋台で買い食いをするぐらいで宿に戻り、武具の手入れや魔法訓練などをして休む。

翌朝も神殿に寄ってからダンジョンに向かうと、出遅れた感が満載なほど長い行列ができていた。改変直後は宝箱も再配置されているわけであり、それを狙う冒険者が多いこと、また自分の実力を見極めたうえで改変直後の地図作成を生業にしている者も居るということが、列のまわりの先輩冒険者から教わる。その先輩は同じパーティーの二日酔いメンバに対する嫌味の意味もあったようだが。


順番が来て13階に行ってから、最初の部屋の扉を開けると、雰囲気は洞窟タイプに似ていた。この13階と14階は鉄鉱石が取れる坑道エリアとの事前情報であった。サラたちは先に進みたいためツルハシは持参しなかったが、改変初日には鉱石目当ての冒険者も多いと聞いている。

またこのエリアはホブゴブリンとオークが出現すると言われており、サラは悪魔魔法の≪毒≫≪睡眠≫だけでなく中級≪呪詛≫を試す機会と考えている。もちろん、オークは肉を食べる可能性があるので≪睡眠≫だけにする予定である。


今日は地図も無いため、以前のように反時計回りに地図作成しながら進むことにする。また宝物の期待もあるため、先を進めるだけでなく丁寧に隙間も確認していく。

坑道は洞窟と違い、鉱石を掘った跡ということであろう短い行き止まりの脇道も多く、なおさら地図の重要性があるエリアであった。


ときどき遭遇するのは事前情報の通りホブゴブリンかオークであり、遠隔攻撃の先に悪魔魔法による異常状態化から開始し、倒した後には魔剣による吸血も行う。しばらくはスケルトン、巨蟻が続いていて吸血の相手も居なかったため、魔剣も喜んでいる感じである。


また、他の冒険者がツルハシで壁を掘っている姿をたまに見かける。通常のダンジョンの壁は崩すことができないが、鉄鉱石を掘ることができるところだけは一部崩れるようである。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ