表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
130/1027

魔法袋

エミリーは出発準備をするサラに自身の魔法の袋を与える。

「どうして?」

「魔法使いの見習いを卒業したお祝い。本当は魔法発動体を送るのが多いのだけど、サラには魔剣があるしね」

「でも、エミリーが困るのでは?」

「だから、もうしばらく空間魔法の魔導書を貸しておいてね。実は≪拡張≫を習熟しかけているの。元の容量を5倍ぐらいに拡張するまでは作れるようになったの。もう少し頑張って、さらには上級≪収納≫まで頑張りたいわね」

と笑いながら、サラの身分証明の「魔女エミリーの見習い」を「魔女エミリー 副店長」に変える。

「銅級冒険者の証があれば不要かもね」

と言いながら。


「これは使用者制限がついていて、他人が勝手に出し入れできないの。サラに変えておくね」

と何かを唱えた。

「ほら使ってみて。中身はおまけよ。手を入れて」

サラは魔法袋に手を入れてみる。通常の袋に手を入れてまさぐる感じであり、単なる腰袋のはずが1人ベッド分ほどの広さで自分の身長ほどの高さぐらいの大きさに感じる。

「≪拡張≫は収納物を手さぐりになるの。上級の≪収納≫は袋だけでなく指輪や腕輪に付与できるだけあって、手探りはせずに収納物を意識するだけで出し入れできるようになるの。楽しみでしょ」

サラは、手につかめたものを取り出すと、小さな布袋であり中身は金貨5枚であった。

「何かあったときには使ってね」


「これはハリーとリリーにあげてね。5倍の容量の背負袋よ。空間魔法は国に目をつけられるから、古代遺跡のダンジョンで見つけたと言いなさいね。使用者制限は無いから気をつけて貰って」

名前も伝わらないほど太古に栄えていた古代魔法帝国の遺産ということである。たまにダンジョンで見つかる魔道具はだいたいこれであり、空間魔法の魔導書も、魔剣ストラデルの祭壇の魔法陣も、領都近くの骸骨の遺跡の壁面魔法陣もそうである。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ