悪魔ストラデル
空間魔法に続いて、魔剣ストラデルについて、エミリーはサラと一緒に確認をする。
「ストラデル、思念会話以外に直接話すことはできないの?他の人と一緒に話したい」
『召喚されて実体化したら可能。触れていない相手とも会話もできるが消費が多い』
「私は声に出さなくても伝わる?」
『我と話す意思を持って、であれば可能』
『こう?これで大丈夫?』
『通じている』
エミリーにも内容を伝えると、エミリーはCランク魔物の魔石を取り出し直接話し出す。
「これをあげるから、今回は私とも会話をして欲しい」
「わかった。それを3つな」
「捧げる際、魔力を直接という方法は無いのか?魔石経由でないとダメなのか?」
「貰える量が分からず、折角の貢ぐ者を搾り取り過ぎて殺す懸念があるから魔石が良い」
「人の魂が良いのはなぜか?魔物ではダメなのか?人も血だけではダメなのか?」
「人の血は魔物の血より望ましい。魂はもっと望ましい。魔物は魔素の集結で生み出された物であり、魂の質が低い。魔物でもAランク以上の高位になると通常人間より質が良い」
「とどめをさすことによる効果の差はあるのか?とどめは物理接触が必要か?」
「とどめの場合は確実に魂を吸収できる。とどめでなくても他に吸収する者がいなければ、死後しばらくまでの物理接触なら吸収可能。とどめが非接触の魔法でも魂は吸収可能」
(サラから死霊魔術の魔導書を借り)
「これをストラデルとの契約で発動可能か?」
「もちろん」
「私とも契約は可能か?」
「複数人との同時契約は可能だが、そなたは冒険を辞めて貢物も少なそうなのに、色々と細かくて面倒そうなので嫌だ」
「そうか・・・残念だ。このストラデルの魔導書にはどのくらいの魔法が記載されているのか?」
「中級≪召喚≫まで。それ以上は我をもっと成長させてから提供する」
「サラの火傷痕を消す≪解呪≫は記載されているか?」
「・・・それは無い。≪呪詛≫には種類があるため」
「最後に、向かうべき祭壇には何がある?」
「現地に行ってから説明する」