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残念な魔女見習い ~火傷痕コンプレックスからの魔法成り上がり~  作者: かず@神戸トア
女領主サラ

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マウロ島秘密2

先ほどは拒絶された、海にせり出した建物の先端部に、ジラルド第2王子、アナトリオ第1王子、そしてサラ達の順で向かっている。

「もう良い、案内せよ」

ジラルドの言葉に従った海軍の兵士が辛そうな顔をして先導する。


「これは!」

部屋の向こう半分の床が、海とも繋がっていると思われる水面である部屋であり、その水面の上でもある奥の壁に、縛り付けられているものが居た。

人の大きさほどの海蛇らしきものに数本のモリが突き刺さったまま壁に縛り付けられているのである。

「ジラルド、これは何をしている!?」

「あぁ、見ての通りだと。たまたまBランク魔物の海蛇シーサーペントの子供らしきものを捕まえたところ、なぜか色々な魔物が寄って来たらしい。それで、魔物退治の訓練に便利だと飼っていると聞いていた」

「確かに魔物は駆逐すべき対象だ。例え子供の魔物であっても殺すのが普通だ。もしくは従魔として使役するものだ。なのに、なんだ、このモヤモヤした後ろめたさは」

「あぁ、しかも今回の海の魔物の騒動はこれが原因なんだろう。いっそとどめをさして楽にしてやれば良いのかもな」


「お待ちください。あの子はシーサーペントの子供では無いそうです」

サラは水精霊シルビーに聞いた話を2人の王子に伝える。

「あの子は海龍リヴァイアサンの子供らしいのです」

「なんだと!だが、それで。シーサーペントの子供にクラーケンが大群でやってくるのは不思議だったんだ」

≪飛翔≫で飛んだサラが刺さったモリを抜いて回復魔法で治療を行う。その上で逃げる力を取り戻した海蛇が暴れる中、何とか応援に来たティアーヌ達と一緒に抑えながら縛り付けていた鎖を外す。


全ての鎖が外れたところで身をくねらせた海蛇はその下の海面に落ち、そのまま海中に逃げて行った。


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