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残念な魔女見習い ~火傷痕コンプレックスからの魔法成り上がり~  作者: かず@神戸トア
女領主サラ

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ガリバイ海賊捕縛

あらかじめ王都ムリンで王城に、発見した海賊拠点の位置の通知と、これから捕縛するから犯罪奴隷手続きをするための奴隷商人の手配を、と連絡をしておく。

その上で、ディアーヌやトリストフ達も≪転移≫で集合させておく。ハリーの希望でドラゴンのドンとワイバーンのワンも、である。

「何と、サラ様、ハリー様達を縄で縛りつけたと!?」

「わざとだって!」

「そんな危険なことを!」

と家臣達に叱られながら事情を説明し、海賊拠点の上空に≪転移≫を行う。ハリーはワンに乗ったままである。


「あそこが広いから、あそこに残りの者達を≪転移≫させて来ますね」

ティアーヌがドラセム領都で待機している魔術師団員、騎士団員たちを呼びに行く。ある程度揃ったところで、

「もうこれくらいで良いんじゃない?さっさとやってしまいましょう。でも船を燃やしてはダメよ」

「サラこそ気をつけろよ」

「ハリーが一番危ないでしょ」

という夫婦漫才を行った上で、海賊達へ急襲する。海賊達も拠点の島に、まさか船もなく敵が来るとは思っておらず油断しており、まともな抵抗をすることができずに、≪氷結≫などで捕縛されていく。

ドラゴンやワイバーンの姿で脅され、悪魔や精霊を含めた魔術師団員達に≪炎壁≫≪氷壁≫などで逃げ道を防がれ、≪氷結≫など動きを封じられたところで、騎士団員達が武具を取り上げながら縄で縛って行くのである。上空などから見えづらいところでは、騎士団員たちとの白兵戦もあったが、単なる海賊達が敵うわけがない。


ガリバイの海賊に拐われていたと思われる一般人達も保護し、捕縛し回復魔法で治療した海賊達と合わせてガーライト王国の王都ムリンに転移する。

海賊達のため込んだ物や船なども手分けてしてすべて魔法収納で持ち帰る。書類等はガーライト王国の官僚達に提供することにする。


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