予定決め
朝目覚め、顔を洗い、朝食をとり、家を出る。
これが僕のいつも通りの朝の過ごし方。
しかし、家を出て少し歩くと魔王が颯爽と現れた。
「ソウおはよ~。」
いつも通りの無気力ですよと言わんばかりの挨拶をもらい。
ため息をつきつつ彼女の方を向く。
「おはようございます。ナユ先輩。」
あれから、一週間が経過した。あの告白から数日で彼女はずかずかと僕の生活に入り込んだ。
登下校を共にするようになり……放課後も一緒にいることが多い。
元々、一緒にいる友達が少ない……ほぼいない僕は結局ナユ先輩といるのが日常になり始めていた。
「………ねぇ、明日休みだし遊びに行こうよ。」
「遊びにですか?」
「………うん、ゲーセンとかさゲーセンとかさ………ゲーセンとか?」
「うん、ゲーセンしか選択肢がないんですね。わかりました、とりあえずゲーセンには行きましょう。」
「………明日遊びに行けるの?ソウは。」
「えぇ、行けますよ。大抵暇ですから。」
休みの日に友人と遊ぶことなんてほとんどない。あっ、まず友人がいないや。
「………でも、私も初めてだからわかんない。…こういうときってどこに行くものなの?」
「う~ん、そうですね。やはり、買い物とかが妥当でしょうか。」
「………買い物……だったらゲームのコントローラー買いに行きたい。」
「ゲームのコントローラーですか…。」
一週間近くにいて気づいたことがある。それはナユ先輩がとてもゲームが好きということだ。
見た目に似合わず……ナユ先輩の見た目からじゃほとんどの情報は得られないがそれでもゲーム好きというのは意外だった。
僕もゲームは好きな方なので話の合うものができて嬉しかった。
それはともかく、このままでは初のデート的なものがゲーセンで一日を過ごすという予定になってしまいそうなのでこれは任せない方が良い思い………
「明日の予定は考えておきますので後で連絡しますね?」
ということにした。これにナユ先輩も反対意見無いそうだったが…。
「………ゲーセンもよろしく。」
念を推すようにグーサインを出すナユ先輩。
「わかりましたよ。」
僕の暇すぎる日常はいつの間にか終わりを告げたらしい。
読んでクマさりありがとうございました。
ありがとうオリゴ糖。