忍び寄る魔の手
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前回、誤って『3章』などという未来の次回予告をしてしまった。すまんの。クリエイツちゃんウッカリ!
あ、あとこれまでのお話に、誰が話をしているのか状況がわかりにくいところが多かったから、後日”最高神権力”を行使して少しずつ描写を追加する。訂正前の『絶壁魔法少女☆花子ちゃん!』を楽しめるのは今だけ! 是非読み返してきて欲しいのじゃ(そもそも、内容忘れてるだろうしのぅ)
以上じゃ、また皆と会えてとても嬉しいのじゃ。これからもよろしく頼むのじゃ。
by1年ぶりの超お茶目なクリエイツちゃん
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―――世界のどこかの隔離された空間。そこには3つの影と実体のない何かの声が響き渡る。
「あのような小娘如きに倒され、忌まわしき神々に動きを察知されるとは……!」
「申し訳ございません、デストロイア様! まさか、私の作り出した大型魔物”ゴッズィーラ”がやられるとは思っておらず……」
デストロイアと呼ばれた女の声には怒気がにじみ出ていた。
「言い訳など聞きとうない。今、お前の首を以て償うことだな」
実体のない声の主は不思議な術で影の首を縛り締め付ける。
「と、言いたいところだが。お前には忌まわしき創生7神が一柱、オレスキを封印した功績があるからな。首締め鞭打ちで許してやろう。鳴け、この豚が!」
「ひ、ひぃ! デストロイア様……どうかこの醜い私をもっと罵り、踏みつけてくださいぃぃぃいっ!」
☆
野々村花子14歳。彼女はちょっぴり天然などこにでもいる普通の女の子。父親の仕事の関係でここ、真木華まぎか町へやって来た。
「私ハPIG-55。私ト契約シテ魔法少女ニナッテ下サイ」
そう、新しい部屋で荷物整理をしているときに紛れていた、この豚に出会うまでは。
―――第2章―――
「『フラワーギフト』!」
私に向かってきたザコ魔物たちは一瞬で蒸発する。
「やったトン! 今日もたくさん魔物を殺ったから今日はお祝いでハムにして欲しいトン!」
「トンすけは何もしてないでしょ! 今日も炊飯器にこびり付いた米粒で我慢しなさい!」
「ひどいトン、動物虐待トン! 愛護団体に訴えてやるトン!」
お前は動物じゃなくて妖精だろ、とツッコミを入れつつ、私は変身を解く。
スキルカードになってから、ザコ殲滅が捗るのよねぇ……ってもしかしなくてもあの二人と組まなくてもやっていけたのでは? まぁ、最初はメンドウな人たちだと思っていたけれど、今じゃ意外と楽しいからいいんだけどね。
「あなたのスキル、相変わらずデタラメな性能してるわよね……」
「でも、スノーラビィちゃんの氷のスキルも使い勝手良さそうだと思うよ。ね、スノラビちゃん」
「あ〜な〜た〜ねぇっ!! いい加減に……今は活動中だから問題はないのか。でもあなたに言われるとなんだかイラッとするのよ!」
「ならオレだったらいいわけか。やーい! スノラビスノラビ!」
「……『アイシクル・ブリザード』」
蒼士くんは氷漬けになった。
こんな感じでいろいろあるけれど、毎日とっても楽しい! こんな日々がずっと続けばいいのに。
ト「ご主人様、そんなフラグ立てたら……!」
花「え? 何が? 一年ぶりにみんなと会えて舞い上がっちゃった!」
ト「メタすぎるトン……じゃあオラが次回予告を」
花「いや、私がするわ!」
ク「いや、ここは超絶キュートなわらわが!」
花ト「「あ”ぁ????」」
ク「わ、わらわはキン◯リのレンきゅんでも見てくるからのぉ……(これ以上ここにいたらどんな扱いを受けるか、考えるだけで恐ろしいのじゃ)」
蒼「次回、絶壁☆魔法少女花子ちゃん! 『蒼士のかくしごと』! ってオレなんかかくしごとしてたっけ?」
花ト「「お前、次回予告取りやがったなぁ???」」
ク(実は、わらわが可愛い蒼士きゅんに皆のヘイトが向かないようにヤツの一年前の次回予告のミスの罪を冒頭で被ったのじゃ。神の国で人気の、可愛い蒼士きゅんを庇ったわらわって、もっと可愛いと思わんかの?)