能力があまりにもチートじゃないですか?
「「アビリティの詳細が変わるってどういうことよ(だ)?」」
雪城さんと上倉くんが言う。
「どういうこと?」はこっちのセリフよ! クリエイツさんもアビリティは変わらない的なこと言ってたし!
「そ、それが……トン。どうやら『フラワーギフト』の追加効果がカウンター攻撃みたいトン。カウンターは、ダメージを受けると大ダメージを与える効果トン。ちなみに『フラワーギフト』は受けたダメージの10倍の固定ダメージを与える効果……ってこんなの強すぎるトン!」
なにそれ……。
前にこのアビリティに散々文句言ったことあったけど、逆に強すぎて怖い。
「強すぎ……ってところでなんだけど、色々リセットされたからトンすけの妖精特質だっけ? それがなくなって、詳細とか調べられないんじゃ……?」
フェアリースキンがない、つまりトンすけをパシリに使えなくなるということ。
「それなんだがトン、何故か今まで以上に詳しくわかるようになったトン。まぁ、妖精はそんな生き物だから気にしないほうがいいトン!」
「「「いや、気にするわ!」」」
「気にしないほうがおかしいうさ!」「そうガオッ!」
あーごめん、自分のことで一杯であんたたち二人空気だったわ。
「突然だけどさ、野々村ってオレらのこと名字で読んでるだろ? 仲間になったわけだし、オレのことは蒼士でいいから!」
お、おう。本当に突然だ……。
「ア、アタシもみ、美由紀でいいわ……べ、別に友達できて嬉しいとか、そんなんじゃないし!」
うんうん。こうなったら私も!
「ありがとう! 蒼士くん、スノーラビィちゃん! 私のことは花子とかまぁそんな感じで呼んで!」
「よっしゃ! これで正式な仲間だぜ!」
「だーかーら、スノーラビィ言うな! ホントにアナタわざとやってるでしょ!」
……。
「ナンノコトカサッパリ……」
「白々しいのよ!」
「まぁまぁ、折角の仲間だうさ! そもそもスノーラビィなんてちょっとイタい名前にしたのは美由紀だうさ、自己責任うさ!」
スノーラビィって自分でつけたのね、やっぱり。
あーイタいですわぁ。
「なに可哀想な人を見る目してんのよ! アタシは雪城美由紀! 美由紀って呼びなさいよ!」
「ようやく素直になった。美由紀はそういうとこ直したほうがいいと思うぜ、クスクス」
「蒼士! アンタいい加減にしなさいよ! アンタだって怖がりなところとか、そういうの直しなさいよ!」
私はこれからこの二人と一緒に活動していく。今からワクワク……いや、ビクビクだ。
どうか、トバッチリが来ませんようにっ。
「改めて。美由紀ちゃん、蒼士くん! これからよろしくね!」
「おう!」「……よ、よろしく」
―――その頃、神の国では
「最近不自然に正のエネルギーが減っている、あやつらにはああ説明したがまさか……」
「そうかも知れませんね。それを加味してもやはり異常な気がします……」
「水の神アクエリオスよ、火の神オレスキが調査している祠に様子を見て来てくれないか? ヤツが帰ってこないのじゃ」
「それは心配です。わたくしが行って参ります」
「頼んだぞ……。その間にわらわはVSあらs……じゃなくて別の調査をするとしよう」
花「これからよろしくね!」
蒼「あぁ、これからよろしくな、ハナ!」
花「は、ハナ!?」
蒼「ダメか? そっちの方が呼びやすいだろ?」
花「いや、むしろ嬉しい! じゃ、次回、絶壁☆魔法少女 花子ちゃん! 『それはジェラシーですね?』だってさ、蒼士くん!」
美「……なによ、クソ蒼士のクセに!」