スキルカード誕生!
「祝福を封印したカード、名付けて【スキルカード】じゃ! どうじゃ、我ながら良い名前だと思うのじゃが」
あの……。そんな重要なこと、そんなノリで決めていいんですかね?
「問題ない! じゃあ、スキルカードについて説明するぞ。まず、獲得方法。今まで通り、加護力を消費して手に入れることができるのじゃ」
加護力って確か、神の国での再生数みたいなモノだったよね。あれ、今私、どれくらい溜まっているんだろう?
「それは気にせんで良かろう、何故なら加護力、守護神共にリセットされるからのぅ」
あ”? 何言ってんだテメェ、ブッk……。
「ふざけんじゃないわよ! ブッ○すわよ?」
言いかけて、スノーラビィが私の思っていたことを代弁してくれた。
「話は最後まで聞け! 続ける。次に制約についてじゃ。無駄な正のエネルギーの消費を防ぐため、一回の戦闘で使用できるカードは7枚までじゃ! これで乱発はせんじゃろう。超過したカードはス魔ホに収納可能じゃ! どうじゃ? すごいじゃろう?」
「それじゃあ、オレらは加護力がないのにどうやってカードを手に入れるんだよ!」
「それは……考えて無かったわい」
ズコーッ。なんて無責任な! まぁ、それがクリエイツさんだよね。なに、クリエイツクオリティ? クリクオ? 何言ってんだ私。
「お、お主らには迷惑を掛けた。じゃから一人一枚わらわのチョイスでカードをプレゼントしよう……これでいいじゃろ?」
良くはない。でも貰うものは貰っとくよ?
クリエイツさんが指をパチンと鳴らす。
「今、ス魔ホにカードを送って置いたわい。わらわはジャニ……用事があるから、ここでドロンするぞい」
そう言って、クリエイツさんは消えてしまった。何だったんだ?
とりあえずス魔ホをチェック。
――――――
スキル:『フラワーギフト』 木属性
スキル名を唱えることで発動。25秒の間、味方全体のダメージを100%カットする。一日一回しか使用不可。
――――――
はい。ハズレくじ引きましたー。
これは酷い、まず木属性。当てつけですか? なんですか?
次に一日一回しか使用不可、そして防御スキル。
ヤバイ、これは完全にあの二人の仲間になること確定じゃん。
……クリエイツ、ユルサナイヨ。
花「クリエイツさん、なんで寄りによってカードにしたの? 他の魔法少女アニメとか戦隊モノと被るの嫌なんだけど?」
ク「それはあんス……この世界に降りたときに見つけたゲームなる文化を反映させたんじゃ! そっちのほうが馴染みやすいじゃろ?」
花「ふーん、クリエイツさんって少年趣味あったんだ」
ト「ご主人様、それってどんな趣味トン?」
花「それはね、ショ……」
ク「あぁぁぁ! 次回、絶壁☆魔法少女 花子ちゃん! 『今こそ結成のとき!』、わらわの推しはスバ……」
ト「推し? なんのことトン?」