天井からこんにちわ
短くてすいません。
「やっぱ、ここダンジョンの中なんだよね」
「今回のテーマは迷宮とかかな?」
ふと、石畳の上を歩きながら考える。
壁の壁に、灯りは松明。松明の灯が両端の壁に設置されて足元に会場への矢印マークが設置されている。
ザッキーの言ったように今歩いているところは迷宮のよう場所だ。
今回のように大きな催し物なんかの時にはイベントに合わせたダンジョンを創った方が安上がりなのだ。
(大学に行ったら。今度はダンジョンとかに潜るのかな)
「話は変わるけど、自分の前世はなんだと思う?やっぱり鬼とか妖怪系かな。俺は天使とかがいいなぁ」
「天使は当たりだけど嫌だな。教会に勧誘されたり、変なことすると拡散されるぞ」
などと話していると、会場に到着した。
(ネットにも書いてあったけど、スゲーな)
巨大なモニターに扇状に各ブロックごと、赤と青の椅子が交互に配置されていた。すでに前の方は席が埋まりつつあった。。
「おい、上を見てみろよ水が貼ってるぞ」
ザッキーの声に従い上を見つめると、大量の水が会場の天井を覆い、所々こちらに黒い物体や触手が顔を出していた。
「えっ! 魚人じゃん。今回から魚人とか海に住んでる人も一緒の会場になったのか?」
「わかんないけど、そうなんじゃん。二階席の最前列の人なんて体が燃えてるよ」
「わけがわかんないよ。まあ、時間もあるし喫煙所行かね」
薫はそう言うと、そそくさとその場を離れて行った。