俺達の部活に超絶美少女と、あと1人入ってきた件。
この物語は目つきの悪いアニオタ男子高校生、富田琥珀とそのお仲間達の、青春ラブコメっぽいかもしれない話である。
「皆さん恋をした事があるだろうか。
……俺は無い。というよりは興味が無かった。
だが、俺は初めて恋愛良いかもと思ったかもしれない。
昨日の出来事とか。リア充は毎日あんな想いをしてるのか。 ふはははは…
妬ましい。リア充爆発しやがれぃ。
まぁ、ともかくだな。…夜空さんが可愛い。
だが俺には羽織りんがいるから、恋愛をするつもりは毛頭ないのだがな。」
まぁ、何が言いたいのかというとだな。
隣の夜空さんが気になって授業が集中できん。
いや、恋愛感情は無いんだよ??
でも昨日の事を思い出すとな。
もっと可愛く見えるのだよ。
わかります?
キーンコーンカーンコーン────
そして気づけば休み時間。
「おーい琥珀ー!アニメ同好会の顧問、折田先生がやってくれるって!」
「そうか。良かったな。」
「…?なんかあった?」
あぁ。あったよ。良い事がなぁ!
「あ!そこの2人ー。話聞いたよっ」
ここで突然聞き覚えのない声。
「誰。」
「いやお前!月島 友美さん!となりのクラスの学級委員長だろ!」
授業全く集中出来なかったから、委員会決めとかも全然話し聞いてなかったわ。
てか何でとなりのクラスのお方が俺の元へ?
「あぁ…そんな人いたっけ。」
「冷たいね…。所で琥珀くん達、部活を作ったんだって?w」
「なぜ俺が作ったみたいになってる!?」
「そーですよ!友美さん!あ、名前長いので友ちゃんって呼ぶね!僕と琥珀でアニメ同好会を作ったんだ!すごいでしょ!友ちゃん!」
「ねぇ琥珀くん…。この人めちゃくちゃ馴れ馴れしいんだけど…。バカなの?」
「あぁ、バカだぞコイツ。救いようのないバカ。」
「ひっどいねぇ!冷たくない!?」
ギャーギャー喚く虎太郎に対し、2人はため息をつく。
「まぁ、部員が少なくて最初は大変かもしれないけど。頑張ってね!」
「おう。センキュ。頑張るわ。」
虎太郎の世話を。
あと夜空さんと仲良くなるのを。
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授業が終わり、放課後になった。
部活は早速始める予定。
場所は今は使ってない教室で活動することになった。
2人は…とりあえず部室にいた。
「ねぇ琥珀!俺ね、実は良いもの持ってきてるんだー!」
「あー、すごいすごい。」
「少しは興味持ってくれて良くない!?まだ見せてないし!!」
「はぁ…。なんだよ。」
「めっちゃ嫌そうだね!?まぁよし、これを見よ!!」
「?」
「ててててっててー♪ 『漆黒メテオ』の主人公、石神 黒斗のフィギュア〜♪」
反応するのもめんどくさくなってきた。
なんだよその効果音。
「フッ。甘いな琥珀!俺のやつを見ろ!」
「!?」
「『非リア男子に恋愛運を』の全14巻!それに加えDVD1期ver!それと羽織りんのプレミアムフィギュアだ!!」
「ぐはぁぁぁ!!負けたぁ!!」
なめんなよ俺の羽織りん愛。
……俺がモテない理由完全にこれだ。
ガラガラガラッ────────
「?」
ドアが開いた。
風が窓から吹き込む。
2人の髪がなびく。
期待してなかったわけじゃない。
が、来るとは正直思わなかった。
「入部届け持ってきたんだけど…。大丈夫かな…?」
「お、おう。大丈夫だよ。」
「……えっ。えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーー!!!!!??????」
「な、な、ちょっと!夜空さん!?!?
入部希望ってきこえたような…!?夜空さんってアニメ好きだったの!?!?」
「あぁ。ちなみに腐女子だ。」
「ブフォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ」
「や、やっぱり…。腐女子って…入部しちゃダメかな…。」
「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやそんな事な、な、なひよ!!だうぃ歓迎!!」
「落ち着け虎太郎!ろれつが回ってないぞ!」
まぁ、びっくりするだろうが…。
オーバーだな…リアクションが。
「そっか…。良かった。」
夜空さんの笑顔。
まさにアニメ級。
「あっ…あのね!もう1人入部したい人がいるの!」
「((え))」
シンクロする2人の声。
そして────────
メガネをかけた女子が入ってきた。
普通の女の子だ。
「初めまして…。天野 智江と申します…」
てててってってってー♪
仲間が1人増えそうですー♪
続く。