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俺の隣に突然、超絶美少女がやって来た件。

この物語は、目つきの悪いアニオタ高校生の青春ラブコメっぽいかもしれない物語である。






「平穏な日々というものは、一瞬で変わる。例えば今まで一度も恋をしなかったやつが、ある時一目惚れをしてしまったり。部活で自分がレギュラーだったのにある日突然入って来た転校生に、レギュラーの座を奪われてしまったり。『平穏』というものは簡単に変わってしまうのだ」





まぁ、平穏な日々じゃなくなる程の出来事ではないんだけど。面白い事が起きた。





別に一目惚れをしたってわけじゃないが。遅刻した日にある日突然入って来た転校生。しかも超絶美少女。




え、何これ。めっちゃラブコメっぽくね?




「夜空は親の仕事の都合で神奈川県から来たそうだ。まだ皆も入学したばっかりだし、普通に仲良く接してやれ。」



「えっと…色々引越しの都合で入学式には出られなかったので…転校してきました…。」




え、何この声。まるで…… うん。そうだな。


コオロギの鳴き声の様に綺麗な声だ!





例えが絶望的に下手くそな琥珀。

まぁ彼が言いたいのは、彼女の声が鈴音の様に美しいという事だろう。



「夜空は…そうだな…富田の隣空いてるだろ。そこに座ってくれ。」



「!!??」



「はい。」





いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや。


完全に出来すぎてる。まさか席まで隣とは。この感じからするとこのラブコメの主人公、俺って事になっちまうぞおい。




「よろしくね。富田…くん?」



「あ、あぁ…富田琥珀です。よろしく夜空さん」



彼女はニコっと笑う。

ヤベぇ…可愛い。天使かよ。




「じゃあこれで全員そろったな。私がこのクラスを担当する折田 羽織だ。一年間よろしく。」



「ブフォッ!!!」




まさかの先生の名前が自分が大好きなアニメのキャラと同じ。先生は美人だが当然二次元キャラには勝てない。



「まぁ最初の授業だからな。みんなの名前も覚えるために一人一人自己紹介をしてもらおうかな。名前と趣味と部活と最後に一言。じゃあやって行こうか。」



出た。恒例、クラスのみんなに自己紹介。


とりあえず名前言って〜アニメ見るのが好きって言って〜剣道部って言って〜よろしくって言えば〜OK☆




「三島虎太郎です!☆ 趣味は音楽を聞くこと!部活はサッカー部に入ってました!出来るだけ早くみんなと仲良くなりたいです!気軽に話しかけてください!一年間よろしくね!」



ったく…あの野郎。人目を気にしてアニメ好きって事を隠しやがったな。どんだけモテたいんだよ…。






俺は────────────






人目など気にしない。人をいちいち気にして過ごすなんて、なんてめんどくさいものだろう。

俺は自分らしく。他の奴らだと気にせず。



「富田琥珀です。剣道部に入ってました。趣味はアニメを見ることです。一年間よろしくお願いします。」







うん。やはりな。まぁ覚悟はしていたが。

この冷たい視線。嘲笑。この雰囲気。





アニオタってものは世間から冷たい目で見られるもんだ。確かに、虎太郎の判断は正しかったかも知れない。


中学校の時も趣味の合う友達がなかなかいなかったため、友達も多くは無かった。





「…ん?」




ひとつ。他の人達とは違う視線を見つけた。


隣だ。



転校生。夜空 美子。



何だ…? 驚いてる?



あぁ、まぁ俺がアニメ好きって分かれば、そりゃあ驚いても変ではないか。



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



「夜空 美子です。吹奏楽部に入ってました。趣味は……楽器を演奏することです。 一年間よろしくお願いします。」





拍手。





俺の時と全く反応が違うな。

ま、当然か。





「よし。これで終わりだな。では改めて一年間よろしくな。じゃあ終わり!」




キーンコーンカーンコーン。










「いやー、さすが琥珀!趣味を隠さず正直に言うとはなぁ!w」



「うるせぇ。俺は隠し事は嫌なの。」



「お前らしいなw」



「そういえばお前。さっきなんか言いかけてたよな。何だ?」



「あーそうそう!琥珀!お前って何部に入る??」



「俺?俺部活やらねーよ。」




「えーー!?!? アニメ同好会とか入らねぇの!?」



「いや…そもそもこの学校にそんな部活。無いだろ。」



「え、そうなの?」



「ねぇよ。」



こいつバカか。知らないで言ってたのかよ。




「ん〜…そうか〜…」















「じゃあ作ろっか。」














「は?」










何この某バスケ漫画みたいな流れ。










続く

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