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思い出紡ぎ

作者: 七草せり

思い出は、紡いでいくもの。


忘れる事もあるけれど、決して消える物ではない。


胸の奥。


静かに眠る。




時々思い出を巡らせてみる。


蘇る物は何だろう……。



沢山の想い。


抱えきれない、でも……。


見えないもの。




紡ぐ思い出は、色褪せる。


過去になる。



でも。



気持ちはいつまでも、色褪せることなく、

自分の中にある。



過去になるから思い出。


大切だから、思い出。



忘れても、時々は頭をよぎる。



私は思い出の人になりたい。


色褪せても、過去になっても。



時々思い出す。


時々、頭をよぎる。



忘れる事もあるけれど、胸の奥に眠る人。


偉人ではないし、大した人間でもない。


存在意義さえも、自分に問う。



だけど。



ほんの少しだけ。


一瞬でもいい。



思い出すことがあってくれたら、幸せな事。



独りよがりだとしても……。



紡ぐ思い出に、ほんの少しだけいられたら。



私の意味が生まれる。



この世の中は、私の世界は、生きにくい。


私が私でなくなる。



拠り所さえも、まぼろしに思えて、何を糧に生きて行くのか、分からない。



だけど。


色あせた、断片。


時々思いを貰えたら。



嬉しい。



思いを紡いで生きて行く中、私も自分の思い出を紡ぎ、色褪せる記憶。過去になる今。



一つ一つ消えていくもの。



時々集めて、思い出す。



そうやって生きて行く。これからを、生きていく。

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― 新着の感想 ―
[一言] 人は誰だってそうなのかもしれませんけど、私自身も思い出を振り返ってみれば決して良い事ばかりではありませんでした… 悲しい事や嫌な事…思い出したくも無いような事… それらは『楽しい事』より…
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