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しんらいのうた

作者: noveler

ふと思う、人はなぜ………



 今日も独り、明日も独り。明後日も明々後日も…それから先も…死ぬまで…いや死んでも独りかも…アハハ…考えると笑えるね…




 昼休み、騒がしい、日差し暑い。

無表情で静かな僕とグループ毎に騒ぐ奴等の共通の仕草は、弁当を食べることだけだろう。


寂しくない。といえばウソになる。でも…


 僕は正直、人を信用できないタイプの人間。

世間一般的に言う『人見知り』。それの重度Ver.自分はそんな感じ。

自分でもわかる。わかっている。


ただ僕は精神的なものや脳障害とかがある訳じゃない。


唯々、僕は、人を信用できない。そんだけの人間…小さい器の人間。わかってる。わかっているんだ…


  ふと思う、

『なぜ、人を、他人を信用出来るんだろう』

『もしかしたら…自分はただ単に利用されてるだけ…と疑わないのだろうか』

『例えば、裏切られて、捨てられて、疎外されて、傷つけられて、それでもなお人を、他人を信じられるのか…』


いや……そうだ…根本から思うのは

『ナゼ、アナタタチハ信頼スルノガ怖クナイノカ…』

ハハッ、哲学者でもないのに何考えてんだろうね…消してしまおう、サヨナラ、僕の記憶の片鱗…また会うだろうけど………


 僕が人を信じられない理由…なぜか……

昔、イジメられてたわけでも無く(シカトはされてるが…)、信じてた人に裏切られた訳でも無い。


ふと気がつくと僕は人が信じられなくなっていた。なぜだろう…

昔は友達と呼べる奴もいた…でも消えた…僕が悪い。わかってる。わかっているんだ…年々酷くなり疑心暗鬼し続ける僕のココロ…まるで他人事だ…こんなんだ

から僕は…


 今僕は教室の隅で一人、一人窓際にフワッと座っている僕がいる。僕みたいな奴はまるでホコリだ。

存在し確認も出来る。けどわからない。

自らの地位や居場所が無い。

故にホコリのように舞い、翔び、消えて、またその場に積もる…そんな…僕はホコリだ、ホコリなんだ……


 ふと思う 嗚呼 僕はなぜ人を信じられないのだろう…なぜ他人は人を信じられるのだろう…わからない。いやわからないんじゃない…思い出したくないんだ…

今より更に弱く、低能な、恥ずべき自分を思い出したくないんだ…きっとそうだ…

…よくわからないね…もうやめよう…疲れるだけだ…頭が痛い…嫌気がさすよ…

信頼…しんらい…シンライ…『信じる』って何?ホコリのボクにはワカラナイ…



 弁当を食べ終わり、する事も無く…窓を眺めたりして…時は過ぎる…そんな今、ココロの奥底では独りぼっちはイヤだと泣き叫び転げ回る自分がいる。でも僕だってイヤなんだ我慢しろ僕のココロ…

それに例え仲間が、友達が…いたって、そいつが…そいつらが…いくら信用、信頼してくれたって僕は信用する事が出来ないよ…結局上辺だけの存在となっちゃう…怨むなら…たった一人の人すら…信用出来ないワガママで恐れている僕を怨み、憎み、あわよくば殺してくれよ。

だから我慢して僕のココロ…泣き叫びたいのは僕も同じだ…か弱き自分、悲劇のヒーローを騙り、気取る自分に…乾杯だ…そして未来の『生涯孤独者:自分』によろしくな『僕』…僕はもう眠いよ…疲れたから…寝かせてくれ僕、でも寝ていたら未来の生涯孤独者に会えないかね…

いや…きっと会えないんだろう、フフッ笑っちゃうな…

まぁ…わかってるんだ…今度の眠りは長いから…


 自宅の窓から見える夕日…一人ベットの上の僕。

そんな今、ふと思う…今までなぜ生きていたのだろう。何も達成したり、満足して無いけど、もう限界を感じ、何も無い、自らの人生…あるのは疑心暗鬼する僕のココロ…唯それだけ…


誰か助けて…最後に…こんな甘えている…自分を…ふがいない自分を助けて。でも…それでも…僕はこんなに必死で助けてくれた奇特なあなたを信じることが出来ません…ゴメンナサイ…それが…僕なんだ…ボクなんだよ…


 そろそろ時間みたいだ

これからの自らの眠りは…いつ覚めるのかな…

でも…もし次が、次に誰かが起こしてくれるなら…またやり直すチャンスがあるなら僕を人以外にしてくれ、独りで辛く悩むのはもうイヤだ…

今の…僕の…人生はホコリな僕なんかには重過ぎるよ…

結局…『信じる』ってなんだろう…寝る前の最後の疑問…わかる?まぁいいや…眠い…眠いよ…

おやすみなさい…世界でたったヒトリノ…ボク…

また会うだろうけど…



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