2026.8.15.
「もしもし? 浅草! 寝た?」
「……今何時だと思ってるの……1時半……寝てるに決まってるでしょ……」
「ごめんごめん! でも眠れなくて! 明日いよいよ浅草寺のサンリオギフトゲートに行くんだよ! 嬉しすぎてベッドの上でゴロゴロ転がってる!」
「……それ明日やればいいじゃん……眠いんだけど……」
「そういえば浅草、聞きたいんだけどさ——名前が浅草ってことは、浅草寺と何か関係あるの? 例えばお家が昔住職だったとか?」
「……今日の朝も聞かれたよ! ない! 全然関係ないから!」
「本当? もう一回考えてみてよ、もしかしたらおばあちゃんのおばあちゃんがそっちの人だったりしない?」
「何度考えても関係ないよ。浅草寺との唯一の関係は、明日ハローキティを買いに行くってことだけ。それでいいでしょ。」
「わあ——ハローキティ! あの限定版のリボン、もう売り切れてたりしないかな? 並びに行ったほうがいい?」
「……橋子、ちょっと声小さくできない? 耳が痛いんだけど……」
「あ、ごめんごめん! でも本当に楽しみなんだもん!」
「いつもそうやってテンション高いから、千早も一緒に来たがらないんだよ。」
「え? 千早のこと言うなら——なんで一緒に来なかったの? 三人で行く約束だったんじゃないの?」
「用事があるんだって。自分たちのサークルとかの集まりだって。詳しくは聞かなかったけど。」
「サークル……どんなサークル? 大丈夫なの? 最近千早の家って……あの……もうほとんど誰もいなくなっちゃったって聞いたけど……電話してみようか?」
「今? 1時半? 相手は寝てるでしょ!」




