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those who lead 運命の導き  作者: なつな ユキ
第2章 運命の力と2つのsin
9/13

エピソードⅨ 衝撃のresume

前回から読んでいただきありがとうございます

何か不明点などがありましたらご指摘ください

気に入っていただけたらブックマーク、レビューの方をお願いします

「うわぁぁぁぁぁぁ」

命運教の地下施設に突入した瞬間辺りが光出したと思ったら私と菜月さんは全く知らない空間に倒れていた、恐らくは転移魔法のようなものだろうが前に菜月さんが

「転移魔法はリスクが大きく使える人間もほとんど居ない」

と言ってたのを思い出しつつ辺りの確認をしていくとどうやら一本道しか無いようだ、菜月さんの魔力を感知し無事を確認していると急に

「ようこそレイブンの諸君、君達に固まって動かれると厄介だから転移させて各個撃破しようと思ったのに直前で妨害するとは...流石は菜月先輩だね」

と頭の中に声が流れてくる、正直かなりの不快感があったがそれも近くから菜月さんの魔力を感じてそれどころでは無かった、今までの菜月さんからは考えられない程の怒りを感じたからだ、急いで菜月さんの元へ向かい

「菜月...さん?」

そう私が声をかけると菜月さんはハッと我に返って私に

「先を急ぐぞ 九音、それと一つ言っておく昨日の会議で出た要注意人物と遭遇したら私が戦ってるうちに奏叶の所へ急ぐんだ」

「で、でも.....分かりました」

思わず菜月さんに気圧され答えてしまう

そうこうしてるうちに菜月さんはいつも通り先に進んでしまうそれに走って追いつくと広い空間に出るとまた頭に声が響く

「菜月先輩ならこれくらい大丈夫ですよね?なんせ僕の師匠なんですからねぇ」

その言葉を聞いた菜月さんは怒りで顔を歪ませながら先に進もうとすると ドゴォォォオンと何者かが地面から出てきたかなりの巨体 額に十字のキズ、その顔は昨日見た命運教の幹部の情報にあった、名前は確か.....

「ラインドック兄弟の弟ドック!!」

そう私が声をあげるとドックは菜月さん目掛けて突進する

「こんな程度じゃあ私の相手にもならない、道を空けろ三下ぁぁぁ」

菜月さんは片手でドックを止め殴ろうとした瞬間、菜月さんが急にまるで何かで殴られたように吹っ飛ぶ

「なるほど...今の攻撃、呪いか」

「ぐぉぉぉおぉぉおぉぉ」

「呪いで言葉も話せないとは...哀れなやつだ、そしてこいつらの謎も解けた」

「謎ってなんなんですか?」

「この兄弟は前は名前すらも聞かない程度の能力者だっただがある日兄が行方不明になってから弟は幹部になるまで腕を上げたって話だ、はっきり言ってその程度の覚悟で強くなることなんて有り得ない、正直私じゃなかったらいい勝負してたんだと思うよ...だけど私の解析力の前じゃなんの意味も成さない私の解析は様々な条件で解析が早まる、特に攻撃を受けることで...な」

「なるほど..ならこいつの強さの秘密はなんなんですか?」

「簡単だずっと背負っていたんだよ兄をな」

そういうと菜月さんはドックを挟むように雷を降らせ当たった瞬間、空間が歪み小柄でヒョロい老け顔の男が姿を現しその場に倒れた

「にぃじァァあァん、うっがぁあぁぁあぁぁ」

自暴自棄に菜月さんに突っ込んでいくドックに菜月さんは

「悪いが2人纏めて同じところへ送ってやる」

そう言って魔力を指先に集中させ構築していく

「九音、能力者はな必殺技を撃つ時にはその技の名を呼びイメージを高め威力を上げるんだ...こうやってな」

バチバチと大気が震えるように菜月さんの魔力が電気となり腕を覆っていく

超帯電圧縮電磁砲(レールガン)

そう菜月さんが唱えた瞬間耳をつんざくような轟音と眩い光がこの場を包んでいく、目が慣れて行き辺りを見るとぽっかりと一直線に大穴が空いており、思わず菜月さんと私の能力者としてのレベルの差を感じつつ私たちは先に進む、進んでいてもずっと景色が変わらず私はなんとも言えない不安に駆られていた。

しばらく進みまたもや広い空間に出ると私は目を疑った...

「なんで...」

「久しぶり...九音、悪いけど...奏叶様のための犠牲になって」

「なんで、なんでだよ...凛!」

そう私は不安が的中し戸惑っていると菜月さんが

「九音、こいつの相手は私がやる...早く先に行け」

「嫌です!!! いくら...いくら菜月さんの命令でもそれだけは聞けません...凛!私が相手だ!!!」

菜月さんの静止を振り切って凛と拳を交えた瞬間また頭に声が響く

「あっちゃあ〜やっぱそっちの子が戦っちゃうのかぁ先輩が凛ちゃんに攻撃した瞬間そのちっぽけな命を使って先輩もろとも巻き添えになってもらうつもりだったのに」

「やっぱお前は趣味が悪いな、奏叶」

異常なほど冷静に語りかける菜月さんを横目に凛の攻撃を避けていた、凛は中学まで空手をやっていたのもあって技のキレやスピードは以前よりも増している

「凛...なんで私たちが戦わなきゃなのさ」

「あなたが奏叶様の計画の邪魔だからよ」

「九音!、その子は今呪いによって洗脳されているんだ、最悪の場合...」

「大丈夫です!菜月さん、心配しないでください

翔真から呪い対策は仕込まれてますから」

そう言うと菜月さんは壁にもたれて黙っていた、魔力を温存しておく為に観戦することを選んだのだろうか...そんなことを考えつつ拳を交えていると

凛から黒いモヤが吹き出したかと思ったらその手にはチャクラムのような武器が握られていた

私はそれに合わせるように刀を創造し応戦していく、近づき打ち合い劣勢な方が距離を取るの繰り返していった、流石に刀じゃチャクラムと打ち合うには相性が悪いだけれど明確に創造できる近距離武器が刀しかないので凛の間合いまで入らせないように受け流すように切り込んでいく、だが凛は片手のチャクラムで攻撃をもう片方の手のチャクラムで防御をするような動きの為互いに決定打が打てずにいた

「凛...今助けるからね」

「九音...」

名前を呼ばれ動揺で鈍った隙にチャクラムを投げられ腹部を掠めチャクラムは凛の手に戻っていった

「なかなか卑怯な事をやってくれるじゃない...」

「貴様ら人間にはこの方法はなかなか使えるからな」

「あんたが凛を乗っ取ってる化け物ってわけ?」

「化け物?フフフ...くだらん我を化け物と言うならば貴様らはなんと呼べばいいのだ貴様ら人間の方が余程化け物だと言うのに」

そう言いつつ凛の動きではなくなっていく、どうやら完全に化け物が乗っ取っている様だ

「あんたみたいな化け物に化け物呼ばわりされたくないっての、あんたみたいな化け物にはこっちの刀のがお似合いね」

私の挑発を受けてか化け物は片方のチャクラムを投げ牽制しつつ突っ込んでくる、私は刀で投げてきた方のチャクラムを弾くとチャクラムは音を立てて崩れ始めた

「なんだ...?この不吉な力は」

「やっぱり霊体やアンデッドには光の力がよく効くらしいね」

そう言いつつ刀で化け物のモヤの部分を断ち切る

「グァアァァアァッ...はぁはぁなんてことだ..」

化け物はモヤを集めたかと思うとそれを飲み込んだ

「はぁ...これでこの女を見殺しにするしか方法は無い」

受によって魔力を目に集めているとどうやら心臓にモヤの塊...(コアのようなものだろうか)が寄生しているのがわかる

「人の体をなんだと思ってんのよ!!」

込み上げてきた怒りによって思わず私の方から仕掛けてしまった、化け物は冷静にそれを守りさっきの傷の部分にチャクラムで攻撃しようとした瞬間

「創造!!!」

光が集まり刀の等身が伸びていったさっきまでが打刀程の長さだったのが太刀の長さほどに伸びていき

「オペレーション.DG(ドライブギア)

そう唱えると私の背に6本の腕のユニットが展開されてゆく、それによって太刀によって生じる隙を埋めていく

「人間如きがぁぁ 小賢しい真似をしよってぇぇ」

そう叫びながら新たに作ったチャクラムを投げてユニットを損傷させてゆく

「貰ったァァァ」

ゴスっと鈍い音を立てながら私の横腹にチャクラムが突き刺さる、そこで私は片手で凛の腕を掴みつつ

「やっと...捕まえた 凛..今助けるから 少しだけ我慢してね...」

私は凛の心臓に太刀を突き刺しその刀身を光の塊に変えてゆく

「がぁあぁぁあぁぁぁあぁぁ、やめろォォォ人間がァァ」

そう言って黒いモヤは完全に消え去った

「九音!」

菜月さんが叫びながら私に駆け寄る

「私は大丈夫です...イッテテテ」

今になって脇腹の傷が痛み出す

「いくら確実に助ける為とはいえあんな危険な方法はなるべく使わない方がいい」

そう言いつつ私と凛の体を治療していく

「この子の方は呪いの副作用で眠っているだけだ私が魔法で拠点まで飛ばす」

そう言って地面に魔法陣を書いていく

「ちょちょちょ...転移魔法は使えないんじゃないんですか?」

「これは儀式レベルの魔法用の魔法陣だから事故は起きないはずだ」

そう言って呆気なく凛を飛ばしてしまった

ここで緊張の糸が切れたのか私は気を失ってしまうのだった...

書いてて分かりにくいなって部分の補足

ラインドック兄弟は2人で活動する能力者で兄の能力が呪いを相手に飛ばすというもので菜月が吹っ飛ばされたのがこれです

弟の能力が自分に触れた者を認識できなくするという能力であり、これによって弟に気を取られている間に兄が攻撃して呪いによって衰弱させる...などの戦い方が主流です弟がカタコトの理由は兄とずっと触れているため呪いが移ってしまったからです

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