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those who lead 運命の導き  作者: なつな ユキ
第2章 運命の力と2つのsin
7/13

エピソードⅦ 新しいmission

前巻から読んでいただきありがとうございます

もし気に入って頂けたらブックマーク、レビューなどなどよろしくお願いします。

私の研修生インターン試験が終わってから1ヶ月たち、私は1人でゲートや綻びの任務に行けるほどに能力が向上したそんなある日


「九音〜きょうはお前の専用ギアを造りにいくぞ〜」

いつもよりも明るい菜月さんに声をかけられ

「今日は随分と機嫌がいいじゃないですか」

私がそういうと

「まぁね〜、やっとクソめんどい任務が何とかなりそうなんだよ、その任務は九音とも一応関係あるからさパワーアップも兼ねて新装備といこうじゃないか」

そう言われたので菜月さんについて行くと古い骨董品店みたいな見た目の店についた、菜月さんが先に入ったので後について行こうとすると入り口のところで何かにぶつかった、もう一度入ろうとしても何かにぶつかってしまう、どうやら透明な障壁があるようだ 障壁ならぶっ壊してもいいかとも思ったが菜月さんが入れている時点で何かしらの仕掛けがあるのだろうと思う

私は受の応用で魔力を目に集めると段々と何も無い入り口に端の方から色がついていく、そうすると扉が浮き上がってきた 私は恐る恐る扉を開けると中で菜月さんともう1人結構若めな印象のお兄さんがいた。

「おっ、入れたってことは基本を怠ってない証拠だな」

とケラケラと笑う菜月さん

「まずは俺の客になれる最低ラインを越してるようだね」

「あの〜、あれってどういう仕組みなんですか?」

「あぁ、あれは目で詳しく魔力感知しないとどうやっても入れないっていう結界かな」

「どうでもいいけど今日はなんの用だよ菜月、お前の紹介ってことはまた組織に光る人材がいたのか?」

と菜月に訴えかけているお兄さん

「そういえば九音に紹介が遅れたな こいつは白尾一輝はくびかずき私の古くからの友人で能力者の装備を作ることに関して右に出るやつを私は知らない」

そう紹介された白尾さんは若干ドヤ顔になりながら

「じゃあその右に出る者のいない装備作りと行きますかね〜ってことでこの台座に手を置いて巡をしてて」

そう言われたので従うと白尾さんはまじまじと私の手や顔を見ながら

「おっけ、必要な素材がわかったあとはそっちで用意してもらうだけ」

「了解何が必要なんだ?出来れば早めに完成させたいんだが」

「材料自体は簡単だよ、まずこの子の写し身、それと血だね」

そう聞いた菜月さんは少し驚いたような顔をして

「材料がそれってことはまさか...」

「うん、そのまさかだと思うよ」

なんて会話してるのを聞いていてもなんのこっちゃと言う感じではあるが長くなりそうだったので

「じゃあさっさと写し身を取りに行きましょうよ」

とすっぱりと会話を断ち切る

「大丈夫だ九音、写し身自体はここでも揃えられる」

「写し身ってそんなに手軽なんですね〜」

と感想を述べると店の奥からブハッと吹き出す声が聞こえた

「あぁ、写し身ってのは簡単に言うとその人の全てのデータを入れた本来儀式とかで使うものだからな」

そう言いつつ菜月さんは私にお洒落な瓶と小さいナイフを渡し

「まずこれに髪の毛を1本と血液を一滴、あとは魔力をありったけ注ぐだけ」

とそう言われ私が真っ先に思ったのはバレンタインの日に恋人に髪の毛やら血液やらをチョコに仕込む人がいるという話だった、正直わざと血を垂らすのは抵抗があるがやらないと終わらないのでナイフで指先を切る ジワっと血が出てくるのがわかる一滴垂らした後に菜月さんが

「ついでにこの小瓶が満タンになるくらい血を注いでくれ、なぁに大丈夫私が回復魔法で血を作っていくから」

と瓶を渡されたのでそれに血を垂らしていく、ポタポタと血が垂れていくが溜まるのが遅い 私は面倒になってきたので巡を使って血流を早くするそうするとみるみるうちに瓶に溜まっていった。

その後写し身に髪の毛と魔力をありったけに注ぐと修行中に感じた脱力感に襲われ、そのまま寝てしまった


目が覚めると

「おっ、起きたね〜 新アイテム出来てるってさ〜」

そう声がして私が飛び起きると白尾さんが汗ダラダラで奥からでてきた

「こんな状態で済まない、久々に傑作が出来上がってね」

そう言いつつ私にアイテムを渡す、見てみるとどうやらペンダントのようだ

「これに魔力を注いでみな」

と促されたので魔力を注ぐと、私の背中に光の輪ができて更に魔力を注ぐと腕のようなユニットが出来た

「こいつは君の能力で創造の媒介としても使えるし改造しても魔力の流し方によっては元に戻るし、これから君が新しい技を身につけたらそれも保存して速攻で使えるって感じ、君が前菜月にやった砲台も記録して媒介さえあれば使えるようにおいたからぜひ役立ててくれ」

と白尾さんがドヤ顔で説明をする

私と菜月さんは白尾さんにお礼を言って本社に戻ったのだった


・・・

本社に戻り一息ついていると、無線に緊急連絡が来た、至急会議室に来ること...と連絡があったので会議室に行くと菜月さんと志波さんが既に居て、私に続いて翔真と巧が入ってきた

「緊急連絡ってなんだよ〜」

と翔真が文句を言うと

「緊急任務だ」

と冷静に志波さんが答える

私たち全員が席につき任務の詳細を聞こうとしたら

ドガァァンと勢いよく会議室の扉が開いた、

全員が扉の方を見るとそこに居たのは私たちと同じレイブンの服を身にまとった男の人だったが今まで一度も見たことがない人だった

「おっす〜ってその子誰?菜月」

「新人の九音だ、それよりも長尾 任務の報告をしろ」

「へいへい ったく急かすんだからまぁ了解、単刀直入に言うと真っ黒だ」

「奴らの目的は?」

「完全な目的は不明だけど、奴らは一般人を能力者にしようとしてる、そして近いうちに奴らはうちで管理してる 天権の書(ワンオーダー)を奪うために能力者の育成に注力してるところまでは裏が取れてる」

「いつごろか分かるか?」

「ざっくりリミットは1週間かな、どうするの?ここで奴らと戦争するのは市街地が大変なことになるよ?」

「無論先制攻撃一択だろ」

「なら誰かが天権の書(ワンオーダー)を守らないといけないね、誰にするの?」

「今回はうちのメンツは全員出撃する、だから防衛は外側の能力者(オーバーアビリティ)に任せる」

そういうと長尾と呼ばれた人は顔をしかめて

「わざわざあいつらに頼む必要なんであるの? 俺らの誰かだけでもいいじゃんか」

「私らは奴らに能力がバレてる可能性がある それで相性の悪い能力者が数で攻めてきたら市街地にまで影響が出る可能性があるからな」

「なら新人の子に防衛を任せればいいじゃん」

「九音はまだ能力者になってから1ヶ月と少しだ、万が一のことがあった時に誰もフォローに入れないのはさすがにまずい」

「ちぇっ、まぁならいいや」

「じゃあ今回の任務を説明しようか」

菜月さんがそういうと机の上にホログラムの様な地図が出てくる

「今回の相手である 命運教は普段信者には隠されてる地下施設がある、入り口は確認されてるので3つだから3つに人数を分ける 長尾と巧、泰我と翔真そして私と九音だ 要注意人物としてまず教祖の白神湊叶(しらがみみなと)そして聖女の聖天祈(せいてんいのり)あとは幹部メンバーには目を通しといてくれ、決行は明日それまでに各々準備しとくように、九音は私と一緒に来てくれ」

「何処にですか?」

外側の能力者(オーバーアビリティ)のリーダーのとこだよ」

「そもそも外側の能力者(オーバーアビリティ)ってなんなんですか?」

「おっとそうだな それを説明するにはまず日本における能力や魔法関係の組織は大きく分けて5つある

ますギルドや能力者を取り締まる私らの組織能力事件対策組織(レイブン)、次に今から行く国の定めたルールに従うつもりは無い能力者の集まりそれが外側の能力者(オーバーアビリティ)、そして九音も前に会った夢奈が組織した一般人が能力者に襲われないように自衛方法として魔法を広めてる組織 素晴らしき大空の会、最後に今回問題となってる命運教だな」

「あれ?菜月さんまだ4つしか説明されてないですよ?」

「おっと...忘れてた 最後にアサルト ここは犯罪者の集まりで厳密に言えば組織では無いけど 凶悪な犯罪者が多く潜伏能力や戦闘能力まで高いせいで壊滅できてないのが現状ってところだな」

「なるほど...覚えました!!」

こうして私と菜月さんは外側の能力者(オーバーアビリティ)のアジトに行くことになるのだった、この後の出会いが私の運命を決めることをこの時、誰も予感していなかったのだった。


今回から新章突入ということで何か不明な点がございましたら、ご指摘のほどよろしくお願いします

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