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君と私が幸せになれる方法

作者: かぐや

文がおかしなところがありますが

気にせず見てくれると嬉しいです。

全てが変わる瞬間に

君の笑顔を探して

私は眠りにつく。


全てが変わる瞬間に

君の姿を探して

僕は眠りから覚める。


私は君の一部になって

眠りにつく。

君は僕の一部になって

姿を消した。



僕と君が出会ったのは

病院の屋上だった。

僕は生きるのに疲れて

死のうとしていた。

そんな僕を見つけて声をかけたのが君だった。

「死にたいの?」

彼女は言った。

「もう疲れたんだ、僕は結局死ぬ運命だし」

僕は泣きながら言った。

彼女は

「私もこれから死ぬ運命。同じだね」

彼女は笑った。

僕も笑った。

彼女の笑顔を見ていたら自然と笑みがこぼれた。

僕はそこで彼女に一目ぼれした。



君はよく笑ってた。

僕はそんな君を見て笑った。


桜が咲いて春になりかけている頃

僕は君に告白をした。

君は「いいよ」と言った。

この幸せが一生続けばいいのに

君も僕も願っていた。


だけど

そんな願いが叶うはずもない

君と私は薄々分かっていた。


景色がオレンジと黄色で彩られる季節になった。

いつもどうり

たわいもない話をしながら散歩していた時

急に君が倒れた。

そこから一週間君の意識が戻らなかった。

私は毎日神様に願った。

「君の意識が戻るまで生きさせてください」

毎日、毎日願った。

そして一週間がたった頃

君は意識を取り戻した。


君は私の顔を見て

「待っててくれてありがとう」と言った。


私は言った。

「二人幸せになれる方法なんてないんだよ」


私は泣いた。

君も泣いた。


僕は言った。

「二人で幸せになれる方法はきっとあるよ」


僕は笑った。

君も笑った。


そこから僕たちは二人で幸せになれる方法を探した。

色々な薬を試したり

健康法をやったりもした。

だけど、君と僕の体調は悪くなるばかりで

一向に良くならなかった。

君に出会うときも

これが最後かもしれない

そんな気持ちが頭を埋め尽くして

苦しくなった。


そして運命の時は訪れた。

君が倒れて

その一週間後に僕が倒れた。

僕が次に目を覚ました時は

桜が舞って夏の準備をしている頃だった。


僕は君に言った。


「ごめん、僕だけが生きて」

冷たくなった君の名前を触って

僕は泣いた。




私は意識を失った。

私が次に目を覚ました時に見た景色は

君の寝顔だった。

桜のつぼみが開き冬から春にかけて準備している頃

私は君に言った。


「幸せになってね。」

大好きな君の温かな手を握って

私は笑った。

読んでいただき

ありがとうございました。

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