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ピンク・スコーピオン!!  作者: 水柴ロク
17/25

#17 再会

挿絵(By みてみん)


 ウペンド・モヨは、アリーヤをオウル・コロニーへと案内した。

その後……


「コアが生きているんですか、無事なんですか!?」

アリーヤの問いに、ロバート指令は答えた。

「ああ、無事だとも」

アリーヤ、ほっと胸をなでおろす。

「きみの生存はたった今、ジーン総帥に伝わったところだ。コアももうじき、帰ってくる」

「それじゃ、コアにもう一度、会えるんですね!」

「そのとおり。申し遅れたね。我々はクレッセント。デッド・オリオンから地球人を守る組織だ」

アリーヤは、以前捕まえた宇宙海賊の身柄をクレッセントに引き渡すと、ロバートの案内で総帥の部屋へ来た。自動ドアが開く。クレッセントの総帥・ジーン・ナイトが、席に座っている。

「お掛けになって下さい」

アリーヤは、目の前に用意されたイスに座った。

「コア少尉から全てを伺いました。あなたの活動は素晴らしい。少尉と別れてからは、どちらにいらしたのですか?」

「宇宙空間で、救助活動をしてました」

「そうですか。アリーヤ・カルティエ。あなたは地球……否、宇宙を救った救世主です。しかし、あなたが撃退したデッド・オリオンは、まだ魔の手を伸ばしています。我々クレッセントとしては、あなたの力を是非ともお借りしたいのです」

「そんな、私に力なんて、ありません」

アリーヤは困ったように言った。するとジーンは言った。

「あなたは宇宙船の脱出ポッドを、一日かけて修復する力があります。あなたは惑星ブルームで、地球人2名を救った事がありますね。その後、あなたは謎の宇宙船でエデン・コロニーに向かい、宇宙へ旅立った」

「どうして、そのことを?」

「コア少尉の内部にある記録チップから情報を得ました。そして、惑星ブルームであなたが助けた医学研修生たちからの情報もあります。」

「私は一体、何をすればいいのでしょうか……」

「まずは、あなたの所有している謎の宇宙船の詳細が知りたいのです」

「宇宙船は、人から譲り受けたものです。私も、詳しいことはわかりません……」

ジーンはしばらくの間、オウル・コロニー内で宇宙船の正体、性能を調べる事をアリーヤに頼み、アリーヤは承諾した。

「1つだけ、頼みがあります」

「何でしょうか?」

「船内の花を枯らさないように、お願いします」



やがて、オウル・コロニーに、コアが帰ってきた。

「クレッセント所属、コア少尉、帰還しました!」

「よく戻ったな、コア。アリーヤと総帥がお待ちかねだぞ」

コアとは別の人工知能たちも、彼を出迎えた。総帥の部屋へ着く、コア。自動ドアがひらく。

アリーヤが立っている。

「コア、無事だったんだね!」

「アリーヤ、きみこそよくぞ無事で!!」

ジーンは、二人の再会を微笑みながら見ていた。


「アリーヤ。あなたに会わせたい人物がいます。」

「会わせたい人?」

ジーンがアリーヤに言う。

「あなたの名前を知っている人です。コア少尉、案内して」

「はっ」

コアは返事をすると、アリーヤを案内すると言い、バレーボール型の体を浮かばせながら、廊下へと出た。アリーヤがコアへと着いていく途中、警報ブザーが鳴った。

「何!?」

「どうしたの?」

「まずいことが起こった。きみに会わせようとした人物を含む2人が、この基地を脱走したらしい。」

「私を知ってる人?」

「そうだ。ザ・バズーカという名に聞き覚えは無いか?」

「いいえ……いったい何者?」



一方そのころ、マイクはオウル・コロニーの市場へ買い物に出かけていた。オウル・コロニーの街は、地球人の買い物客で賑わっていた。マイクはそこで買い物を済ませると、その場を立ち去った。やがて、人気の少ない公園にさしかかると、彼を尾行していた地球人が話しかけてきた。

「久しぶりだな、マイク」

「何の用だ、フウマ」

「1つしかねーだろ?お前をキミタケ様の所に連れ戻すの」

「イヤだといったら?」

「面倒事は起こしたく無いんだ。素直に「はい」って言ってくれる?」

マイクはフウマに光線銃を突きつけると、フウマは手裏剣を取り出した。

「素直じゃないね、きみ」

マイクは、光線銃をフウマの足元に撃つと、フウマは軽く、身を避けた。公園に居た住人、に変装していたフウマの部下は、マイクを取り囲み、フウマはマイクの足に、手裏剣を当てた。

「ぎゃぁぁぁ!」

苦痛で叫ぶマイク。

「今回はさ、生け捕りだから、手加減してあげるよ」

すると公園のあたりに煙幕がはられ、フウマは思わず目をつむった。次の瞬間には、マイクの姿は消えていた。

「なに……!?どこへ消えた、イトウ・マイク!」

気がつくと、マイクは裏路地に居た。あたりを目で見回すマイク。

すると、近くにいた茶色髪の少年が、マイクに話しかける。

「起きたか」

「誰だ、お前は」

「僕はフロル。きみを助けたのは、ぼくの仲間だ。」

「何?」

マイクの足には、包帯が巻かれている。

「お前は何者だ?」

「僕は地球人だ。んで、仲間も地球人。ちょっと荒ぶってるけどね」

「仲間?そいつの名は?」

「ザ・バズーカだ」

一方、クレッセント基地。クレッセントの調査員は、アリーヤのカメラを調べたが、何の変わりもない、普通の一眼レフのカメラだった。ロバート司令の部下は、アリーヤにカメラを手渡した。

「このカメラは、お返しする」

「ありがとう!」

すると、アリーヤに返されたカメラから、ピンク色の光が発生し、光の柱が、西の方角へと指し示した。

「これは……!」

「なんだ、その光は!?」

コアが問うと、アリーヤは言った。

「説明してるヒマはない、走るよ!」

アリーヤは、西の方角へと走っていった。

つづく

©2023MizushibaRoku

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