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前世の記憶で異世界を発展させます!~のんびり開発で世界最強~  作者: 櫻木零
第二章~学園~

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第二章 第四十七話 開戦~VS会長~

お待たせしました!楽しんで♪

~アントネットside~

「それでは試合を始めますわ!」

 私はアントネット・レア・ブルトン。

 誇り高きブルトン家の長女にしてこの学園の生徒会副会長ですわ。

 もともと会長になる予定でしたがクリスとの選挙に敗れ副会長になりましたの。

 私よりも強い彼女は実にいいライバルですわ。

 今となっては彼女の人柄もわかり実力も対等だったため仲良くいい関係を築けてますの。

 そんな私ですが驚いたことにグランさんが生徒会に入るのを拒否し、入会をかけて会長と勝負をすることになりましたの。

 何せ私が審判に選ばれたのですから!

 まったく羨ま……ではなく不愉快ですわね。

 この私でも勝てるかどうか五分五分ですのにいくら首席だからって会長に楯突こうなんて……。

 でもクリスが勝つに決まってますわ。


~グランside~

 闘技場にやってきた一行は早速試合の準備をし始めた。

 試合が始まり戦闘態勢に入った二人はお互いに間合いを詰められないでいた。

 

 やっぱりクリスタベルベッカ会長は強いか……。

 さすがは生徒会長だね。

 今まで戦った中で間違いなく一、二を争うレベルだ。

  

 グランが冒険者の依頼で戦ってきた盗賊や犯罪者たちは練度の低いものが多く、グランに匹敵するものは一人もいなかった。

 強いて言うなら騎士団の訓練に参加する依頼で模擬戦をした団長が一番強かったぐらいだ。

 ちなみに騎士団団長に勝って以来騎士団に気に入られよく指名依頼が入っている。

 その騎士団長に匹敵するとなるとさすがは生徒会長といったところだろうか。

 ある程度たったところで二人は同時に駆け出した。


「海割流一ノ型水割!」


「魔法剣:雷撃っ!」


「はぁっ!」


「やぁっ!」


 なんて腕力だっ!?

 しかもシンプルに技がうまい……。

 これはちょっと本気でやらないとまずいかもな。


 結局均衡状態に陥りグランが引いたところでクリスタベルベッカが追撃を決めようと追ってきた。


「転移!」


「なっ!?」

 グランは転移をしてそれをかわすといったん距離を取った。


「強いですね会長」


「これでもこの学園のトップだからな。そういうグランこそさっきのには驚かされたよ。まさか伝説といわれた転移が使えるとはなな


「この魔法は僕の固有技能なので」

 

「なるほどな。それじゃあ私も固有技能を見せるとしようか。今までみたいに防げるとは思わないことだ」


 そういうとクリスタベルベッカは固有技能を発動した。


「海割流一ノ型水割っ!」


「何の!魔法け…………っ!?」

 突如グランをおぞましいほどの悪寒が襲い、それに従ってグランは回避を選んだ。

 刹那グランのいた場所に大きな地割れが走っていた。

 

 なんだったんだ今のは!?

 地面が切れている?

 確か学園の闘技場はかなり頑丈な素材で作られているうえ防御魔法に状態維持魔法までかかっているから簡単には傷つかないはずだ。

 もし傷がついたとしてもすぐに魔法の効果で修復されるはずだからこんなに長く残らないはず……!

 つまりここからいえることは


「会長の固有技能は鋭利化の上位互換とかですか?」


「私の固有技能は……」





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