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前世の記憶で異世界を発展させます!~のんびり開発で世界最強~  作者: 櫻木零
第二章~学園~

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第二章 第四十二話 探求~魔法の工夫~

お待たせしました!楽しんで♪

 シャミアとサリーネが王城に向かっていた頃、グランは新たに立ち上げた研究会である「実戦力育成研究会」の用紙を無事提出し寮へと戻っていた。


「そういえば掛け持ちもOKにしたからもう一つぐらいは入るか作るかしてもいいんだよな」

 グランが立ち上げた研究会は今まででみんなでやってきた朝練、放課後練などを研究会の活動としてするためのものである。

 グランは言うなれば魔法剣士だ。

 そのため魔法も剣も両方極めたいと考えていた。

 普通の人なら両方は無理だと考えるだろうがグランには全属性魔法が使える技能と全ての武具を扱える技能を持っていた。

 これだけ聞くと訓練や鍛練の類いは必要ないかのように感じるがあくまでも基本的なことができると言うだけであって、魔法の発動のタイミングだったり剣の振り方やフェイントの効果的なやり方など学ぶことはたくさんある。

 そのため普通の人より時間が短縮はされているのだ。

 しかし大体の研究会が掛け持ちNGであったため広く深く鍛練できるように新しく作ることにしたのだ。


「でもいきなり二つの研究会大変だから取り敢えず慣れてきたらにしよう!いつでも作ることはできるからね」


 そんなことを考えながらグランは放課後の鍛練をするために寮の自室を出た。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 グランがいつもの場所に行くとそこにはティナとナミア、エリザベートの姿があった。


「三人とも!今から始めるの?」


「あっ!グラン!いいところに来てくれたね!」


「今鍛練が終わったところなの」


「ちょっと魔法理論でわからない部分があって……」


「じゃあ後で僕の部屋で教えるよ」


「ありがとう!また後で連絡するね~」

 グランはその後来たフレッドリックとアレグサンダーと一緒に鍛練をし、一緒に寮へと戻った。


「お待たせ~。じゃあ始めようか」


「今日授業でやった魔法陣展開時の工夫についてのところがわからないんだけど」


「あ~あそこな!工夫っても具体的にどうすればいいかわからないよな」


「そうなんだよ!ナミアとエリーにも聞いたんだけど二人もわからないって言うから」


「じゃあまずは魔法について確認しようか。魔法はまずどうやって発動するんだっけ?」


「えーっと確か魔力を対価に精霊の力を引き出す精霊魔法、技能として使える特殊魔法、そして呪文やイメージ、魔方陣で魔力を事象そのものに変換する変換魔法の三種類だよね」


「そうそうそれで今回は変換魔法についての話なんだ。精霊魔法も方法はあるんだけどそれは今日の授業では扱ってないからまた今度ね」


「でも変換魔法を使う機会ってあまりないぜ?」


「だからこそ難しく感じたんだと思うよ。普段は特殊魔法しか使わないからね。それで変換魔法についてだ」

 変換魔法はティナも行ったとおり呪文を唱えたり、魔法の様子をイメージしたり魔方陣を展開したりして発動する。 

 発動のコツとしては魔力をその事象のものに変質させること。

 例にあげるとグランが初めて魔法書を読んだときに唱えた灯火(ファイヤ)は呪文を使った変換魔法だ。

 つまり呪文やイメージの内容によっては魔法の内容も変わってくる。


「工夫はその時にどういうイメージをしたかとか、呪文の内容を変えたとか魔方陣を書き換えたとかのことを言っているのだと思うよ」

 グランは課題の意図は変換魔法を身近に感じてもらうためと、変換魔法を覚えているかの確認だと感じるよと付け加えた。


「あれ?でも確か変換魔法って適正じゃないと使えないんじゃなかったかしら?」


「適正がない人は魔力はあっても全部の魔法が使えないからその人たちは魔法学をとってないと思うよ」 

 なるほどねと皆が納得したところで話の続きを始める。

 そのあとも夜遅くまで魔法談義が続けられた。

 

 

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