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ホーム

作者: 影津

人のいないホームの水たまり


白線より下がってお待ちください


向かいのホームの僕が僕を見ている


ベンチに座ってしわの入った革靴を見下ろす


デトンデトン電車がやってくる


それを僕はやりすごす


人の降り去ったホームを風が吹き荒れる


白線より前に立ちつま先を出す


向かいのホームの僕が僕を見ている


僕が本当にいいのかと僕を見ている


もう少しベンチに座っていればいい


もう一本やりすごしてもいい


デトンデトン電車がやってくる


それに僕は……辛酸嘗めて乗り込んだ


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― 新着の感想 ―
[良い点] 他の方の感想を読んで、なるほどとなりました。 私は列車に飛び込むのをやめて、乗り込んだつらい日々と戦うことを決めたようにみえました。 人によって解釈が変わる素晴らしい詩ですね!
[良い点] 地方出身、数時間かけて都心へ出勤する会社員のお話でしょうか。デトンデトン、と、鈍行がやってくる。特急券は勿体無い。今日の仕事はとりあえず終わった。でも電車に乗れば明日が来てしまう。私はこの…
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