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なろうラジオ大賞用 超短編集

悪役令嬢SNSを始める。

作者:

私は格式ある家柄の令嬢だ。

そんな私が世間で流行っているSNSとやらを始めてみた。

愚民共は何が楽しくてこんなのをやっているのだろう。


まずSNSは興味のあることからフォローをする人を選ぶらしい。



私の興味のある事。

『下賤な者を虐げる』事だろうか。

検索してみる。



『検索結果はありません』



何故だ。

こんな素晴らしいパワーワードはないだろう。

ワードを変えて検索してみる。



『下賤な者共』で検索してみる。

お、なんか私好みの事を呟いている人が居る。



『下賤な不忠者には鉄槌を!

卑劣な裏切り者には処刑斧を!』



おー、良いじゃん良いじゃん。

この人とは気が合いそうだな。

この人をフォローすれば良いのかな?



フォロー、ポチッ。

そしてメッセージを送る。



『あなたの考え、大変共感いたします。フォローさせていただきました』



しばらくして。

通知に①と来ていたので開いてみる。



『はぁ?何言ってんだ、おまえ。ネタをネタとしてわきまえろよ。ばっかじゃねええの』



改めてその人のページを覗いてみたら、



『@REIJOUSAMA01はブロックされています』



と表示されていた。



「……むかつく」



ブロックだぁ?

何これ、無性に腹立つんですけど。

やれやれ所詮こいつも愚民の一人か。



しょうがないので表示されてるユーザーを手当たり次第にフォローしてあげることにした。

中には私の至高な考えに共感してくれる者もいるかもしれない。



さて何を呟いてみようか。



『私は格式ある家柄の娘の令嬢よ。下賤なるものどものよ、かしずきなさい』



さてさて、どんな反応が返ってくることだろう。

私を敬う言葉で埋め尽くされるのだろうか。



1時間経過。

通知には何も来ない。


2時間経過。

通知には何も来ない。


3時間経過。

通知に③と表示されていた。

どれどれ。



『何これ。今時、格式ある家柄の娘の令嬢とかwwwwwボク下賤な者だから分かんないー』



いいねが3個。

イラッ。

やれやれ……。

所詮この世は下賤な者共ばかりか。

私にはSNSなんてものは必要なかったらしい。


さようならSNS。

もう二度とやることはないと思うよ。


―――


とあるメイド達の部屋での会話。



「いやーお嬢様をからかうのホント楽しかったわ」



「通知見て顔真っ赤にしてんの馬鹿ウケー」



「普段私達に酷い事してるんだから当然の報いよねー」



そんな話がされていたとか、されてなかったとか。

感想頂ければ嬉しいです。

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