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第5話 盗賊との戦闘(後編)

夢見叶でーす。

今回が5回目の投稿になります。

前回に引き続き盗賊たちとの戦闘になります。

よろしくお願いいたします。

 鈴花は、盗賊のアジドに向かって歩いていた。倒した男が指差しった方向に進んで行くと、明かりが漏れている小さな小屋があった。目を凝らして見てみると、小屋の入り口付近に監視役の男が立っていた。鈴花も、一端その男に気ずかれないように、近くの茂みの陰に隠れて、監視役であろう男のステータスを神眼の解析(しんがんのかいせき)で確認してみた。


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ステータス

クリス/21歳

 職業:盗賊

LV: 14

生命力:68

筋力 :63(+4)

防御力:60

俊敏性:68

魔力 :79(+2)


スキル:剣術3 気配察知3  ストレージ3 槍術1 光属性魔法3


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と、表示された。年齢はさっきの男より4歳も年下だがレベルは殆ど同じでこちらは戦闘系のスキルを2つ持っていた。スキルの中に1つだけ厄介なスキルを持っていた、熟練度は3だがそれがどれくらいかがわからない。隣にいて鈴花の横を飛んでいるピクシーのフィナに聞いてみると、


 「そうですね。そのスキルは、周りの気配を一定距離まで探れるスキルですね。確か熟練度1に対して20~30メートル探れるはずなので、熟練度が3あるのなら約60~90メートルくらい探れることになります。振れ幅があるのは、練習量によって多少上下するそうですよ。習得方法も簡単で魔力を体内から体外に放出する練習を半年から1年ほどすることで習得できるわね。まあ、スズカには、必要ないわね。目の前に使える相手がいるんだからね。」


と、教えてくれた。

 (距離からしたら、40メートルも離れていないだろうけど、さすがに誰も来ないと思って、相手も油断して使ってなかったんだろうな。まあラッキーだけど。)

と、心の中で思いながら、その相手をどう倒そうか考えていた。

「変に近づいて気ずかれて中の他の3人に伝えられると厄介だしな~ どうしよう?」


いくら考えてもまとまらない。でもさすがにここで元の場所まで戻って一夜を無事にやりすごし、この森から出れたとしても、その後、この森を通過する人たちが襲われるのは鈴花は、いやっだったのだ。つまりまた鈴花の」悪い癖がでてしまたわけだ。

 

 そして、何かないかと今所持している魔法などを見ているとその中に先ほど覚えた、火属性魔法の火精霊召喚魔法(初)があった。消費魔力は大きいが呼べる数には制限はなく、30分間は、使役できる魔法だ。鈴花は、これを使い、相手にまず攻撃をしようと考えた。鈴花の魔力は残り84あるため最大で8匹の炎獅子(えんじし)を呼び出せるため、まずその炎獅子たちに攻撃をさせるが、こちらに気ずくかもしれないが数が数なだけに鈴花に直接攻撃を仕掛けるのはなかなか難しいのではないかと、推測を立ててみた。相手の隙をつき強奪のスキルを奪い敵の能力を使い倒そうと考えた。出来るなら、殺さずにとらえたいと思っていた。


 こちら側にもそれ程の時間は残されてはいないだろう。いくら相手が油断しているとは言え、まったく気配察知のスキルを使ってこない保証はない。周りにはモンスターだっている1時間に1回ぐらいは使っていると、考えた方がいいと鈴花は考えていた。そのことを考慮して、簡単ではだろうが作戦も立てたので、その作戦を開始した。魔法を使うための魔力を溜め始めた。そして魔力が溜まると、目の前に人が一人通れるかそれより少し大きいくらいの門が開いた。そこから、7体の炎を纏った獅子が現れた。なぜ7体かと言うと、回復魔法が使えるだけの魔力は残しておかないと、何かあったときに対処できないからである。そして、鈴花は目の前の、7体の炎獅子に向かて「行けっと‼」と、命令した。





「あ~あ、今夜も暇だな。」


と、男は呟いた。ここに来ててから数日、毎晩入り口の前で敵が来ないか監視をしている。その理由は、この男が気配察知のスキルを熟練度3で習得していて、使える物が他にいない為、毎晩この男と、もう1人解析のスキルを持つ男が夜の監視の命令を受けていたのだ。


「どうせこのアジトを襲おうなんてやついやしないのに監視役なんて必要なんかね? つうか、見つからないようにする為にこんな森の奥にある小屋をアジトとして使ってるんだから、もう少し楽させてくれよ。」


と、思っていた。先程何かを見つけたから見てくるといい出ていった仲間のヒーダは、全然帰ってこず今は自分1人で監視をさせられていた。内心では、少しイラッと来ていたが、今日の昼間に襲った商人が割りかし金を持っていて5人で山分けにしてもかなりの額になる為、この男も我慢していた。


そんなとき、目の前が急に赤みを帯びて明るくなった。その事を不審に思い1時間に1回程度使っていた気配察知スキルを使うと、近くの茂みに人の気配と魔力を帯びた生物反応を感じた。流石にこれはまずいと思い、男が大声で小屋の仲間達を呼ぶと同時に炎を纏った獅子7体が飛び出してきた。





鈴花が、炎獅子を7体揃えるまで1分程度あったがその間に、入り口の前にいた男にこちらの存在を気ずかれてしまい奇襲に失敗してしまった。男は少しは驚いているようだが、すぐ後ろの小屋から3人の男たちが現れた同時に、落ち着きを取り戻した。だが、こちらも相手に気ずかれている以上、このままではいられない。鈴花は、出てきた男たち3人がまだ炎獅子に気をとられている間に茂みから飛び出し、男たちの前に出た。


 男たちは茂みから飛び出てきた鈴花を見て固まった。自分たちを襲ってきたのがこんな年端もいかない少女だったのだから。


 その隙を鈴花は、見逃さなかった。すぐさま出てきた男達のステータスを神眼の解析で確認した。


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ブラッグ/29歳

 職業:盗賊

LV: 20

生命力:95

筋力 :104(+9)

防御力:104

俊敏性:112(+4)

魔力 :108(+5)


スキル:剣術5 威圧  短剣術2 雷属性魔法(初)5


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レイニー/24歳

 職業:盗賊

LV: 16

生命力:82

筋力 :77

防御力:83

俊敏性:70(+2)

魔力 :89(+4)


スキル:短剣術4  暗殺3  強化1 水属性魔法(初)5

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コルト/27歳

 職業:盗賊

LV: 15

生命力:70

筋力 :65(+4)

防御力:62

俊敏性:67

魔力 :83(+2)


スキル:剣術3 風属性魔法3 雷耐性2 暗殺2  料理1

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と、確認が取れた。その中に1人レベル20の人がいた。多分ヒーダと名乗る男が言っていたこの盗賊団のボスだと確認が取れた。鈴花は、ステータスの確認が終わり、目の前の炎獅子達に指示を出した。


 「炎獅子達は、さっき出てきた男達3人を狙いなさい。もう一人はこちらでやります」


と、言う。炎獅子達はそれを理解し男達に向かって走り出した。ボスの男は多分鈴花を狙うように叫んでいるのだろうが、3対7の形になってしまえばいくらレベルが10以上あろうとも、そう簡単には、動けない。炎獅子達が、足止めしているうちに、残った男の元まで近づいた。そして、走りながら、ストレージから剣を取り出し男の首元に向かって剣を突き付けた。




 男には、何が起こったかが理解できなかった。先ほどまで隠れていた敵が茂みの陰から出てきたと思えば、それが年端もいかない少女だったのもそうだが、もっと驚いたのは、火の精霊である炎獅子を7体も使役しその上で完全に支配下に置いていたからである。いくら炎獅子を呼ぶ精霊召喚魔法が初級の魔法だとしても、あの年の子が7体も使役できるなんてありえない。そのことに驚いていた男は、その隙をつかれ、鈴花の接近を許してしまった。そして、首元には剣が突き付けられている、もうこれはどうしよもないと思い、両手を頭の上にあげて降参のポーズをとった。



 鈴花は、今剣を突き付けた男がすぐさま両手を頭の上にあげ降参のポーズをしたのを確認できた鈴花は、強奪のスキルで、ストレージ以外のスキルとステータスをすべて奪った後、男の腹を一発殴り意識を奪った。そのまま、炎獅子達が足止めしている男達の方に向かった。


 男達の元にたどり着いたときには、既に炎獅子は5体やられており、後2体もいつ消えてもおかしくない状態だった。鈴花は、炎獅子に気を取られている男達を見て、まだこちらに気ずいていないことを確認すると、すぐさま男達の元まで、走り出し、炎獅子が残り2体が消えると同時に3人の男達の前に姿を現した。相手の目の前まで行くと相手が3人だったこともあり、すぐさま強奪のスキルを使い、相手のスキルをすべてを奪った。その後相手の意識を奪い無力化した。


 その後、男達全員が気を失ったのを確認した後、盗賊のアジドに忍び込んだ。アジドの中を見渡していると、机の上に金貨がが置いてあり数えてみると、白金が1枚と、金貨が20枚、銀貨が100枚があるのを見つけた。近くにあった皮の袋にお金を詰めてから自分のストレージにしまった。

その後もいろいろ散策していると、剣や槍、短剣が合計10本ほど見つかった。どれも鉄製で鈴花が今使っている武器と性質事態はそこまで変わらないものだった。そして他にもないかと探してみたが特に何も見つからず外に出ようとしたときに、後ろを振り向いてみると、棚が置かれている場所のすぐ後ろに隠し扉みたいなものが、少しだけ見えているのに気ずいた。近づき棚をのけてみると、奥へと続く扉を見つけた。その中を見ると、中は、とても狭かったが、1本の剣が置かれていた。それを手に取り、少し重かったが自分が使っていた剣やここで拾った鉄製の剣とは、明らかに違うと思いその場で、一度振ってみると、前にあった壁に縦に1本の切れ後が残った。そのことに驚いた鈴花はびっくりし、神眼の解析を使用し、剣を確認してみた。



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   ライトニングブレイド

        装備可能条件:筋力140以上

        スキル  斬鉄5   火属性2



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と、出てきた。この剣のスキルについて横をふわふわ飛んでつ余んなそうにしていたフィナに、


 「フィナ フィナ すごい剣見つけたよ。スキル2つもついてるよ。え~とね。斬鉄5とね、火属性2ってのがついてたよ。」


と、かなりテンションを挙げてフィナに言ってみると、


 「すごいじゃない、斬鉄の方は、剣の切れ足が増すスキルね。火属性の方は使用者が一定の魔力を流すことで剣に炎を纏わせることのできるスキルね。」


と少しすねたような口調で教えてくれた。鈴花は、フィナが少し不機嫌そうに感じてどうしたのかを聞いてみると、


 「だってスズカ、相手への攻撃仕掛けるとき、私に何の相談もしないで作戦決めちゃうし、私なんのためにいるのかわからないじゃない。もう。」


と、言われた鈴花は、「はっ‼」と、した。

 (確かにあの時、フィナに相談しておけばもっと楽に勝てたかもしれない。そして、私に質問されると、笑顔でいろいろ教えてくれていた。多分案内役として、何か使命感みたいなものを持っていたのかもしれない。)と心の中で考えながら、フィナに「ごめんなさい。」と、謝り機嫌を直してもらった。部屋の中に縄もあったので、それで外の男達4人と一番最初に倒した男を縛り最初に焚火をしていたの場所でステータスを確認してみた。


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ステータス

 スズカカミナギ/15歳

  職業:なし

 LV  :11

 生命力:95+49       (114)

 筋力 :111(+15)+46 (157)

 防御力:85+48       (133)

 俊敏性:97(+9)+47   (144)

 魔力 :126(+16)+65 (191)


   ユニークスキル:強奪 神眼の分析 永久の命 神の祝福


   スキル:ストレージ10(加護有) 火属性魔法(初級)2 雷属性魔法(初級)5

       水属性魔法(初級)5 風属性魔法(初級)3 光属性魔法1 回復魔法1 

       火耐性1 雷耐性2 水耐性3 風耐性1 物理耐性1 

       剣術8 槍術1 短剣術5

       威圧 暗殺2 強化1 料理1 気配察知1


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すると、レベルがいきなり7も上がっており、スキルも新しく8種類も増えていた。フィナに聞いてみると、

 「今回は多いから、簡単に要点だけまとめて教えるわね。まずは、光属性魔法は、基本4属性じゃないからステータスへの補正なしよ。初級中級とかのランクもないわ。そして、覚えられる魔法は基本補助系がメインよ。槍術は剣術の槍版ね、それと同じで短剣術もよ。補正なんだけど、槍術は、筋力と、俊敏性に熟練度1につき1%の補正ね。短剣術は熟練度1につき俊敏性に2%の補正ね。威圧のスキルは、発動したときに、目の前にいる相手に恐怖を与えるわ。ただし相手の方がレベル5以上も上だと効果ないわ。そして、ユニークスキル以外では、熟練度が存在しなスキルの1つよ。暗殺は、自分の気配や足音を消すことのできるスキルよ。熟練度が上がれば気ずかれにくくなるわ。強化は一定時間自分自身を強化かしたりできるスキルね。熟練度が上がるごとに維持時間が5分伸びるわ。対象も最大で自分を入れて4人までなら同時にかけることができるようになるわ。最後に料理だけど、持ち主自身が料理ができないと意味がないスキルね。普通はそんなことないんだけど、取得条件が1年以上毎日料理をすることだからね。効果は料理を失敗しにくくなるだったわね。今回スズカが取得したスキルについてはこんなもんかしら。」


と、すごく生き生きしながら教えてくれた。その後魔法の確認だけして、フィナに周囲の確認をお願いして寝ることにした。


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魔法一覧

  火球

    前方に火の球を放つ  消費魔力3


  火.水.風・雷精霊召喚魔法(初)

    火なら炎獅子・水ならケルピー・風ならウインドイーグル・雷ならサンダーウルフを召喚し使役で       きる。  消費魔力10

      ただし、精霊の保有時間は30分でそれを過ぎると消える。


 ウォーターーエンチャント・サンダーエンチャント

    武器など物に一定時間(5分)属性を追加する。消費魔力4

  


  ライトニング

    前方に電撃を放つ魔法 消費魔力3


  サンダーシールド

    雷で防壁を作ることが出来る。 消費魔力5


  水球

    前方に水の球を放つ  消費魔力3


  ウォーターウォール

    水で防壁を作ることが出来る。 消費魔力5


  風爆弾

    前方に風の爆弾を放つ 消費魔力3

      この魔法は任意のタイミングで爆破出来る。ただし保有時間30秒


  ライト

    周りを照らす小さな光の球を作り出す   消費魔力 2


 キュアヒール

   軽い傷や対象の生命力を30~40回復させる 消費魔力5


                                       以上


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かなり増えていた。



第5話はここまでになります。

鈴花の悪い癖の人助けが間接的にでですが出ましたね。流石鈴花さん自分のことよりも今後この森を通る人ののことを考えるなんて優しいですね。今後の鈴花さん活動が楽しみですね。

では、また次回お会いしましょう。

次回の更新は、月曜になります。


もし誤字など気づいたことやアドバイス、感想などございましたらお気軽にお願いいたします。


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