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彼女と彼氏と新キャラと・・・。

前回の続きになります。

エリナちゃんの涙の真意とは?

宇宙の敵さんとは?


そして・・・。

前回、敵の変な男(でも美形)にいきなり唇を奪われる

大惨事に見舞われていた小6のノーマルな筈の俺・・・。


そんな中、俺の想いを寄せている憧れのお嬢様の

エリナちゃんが涙をぼろぼろと零しながら怒っていた。


「私のユイト様を取らないでくださいましっ!!」

それまでに見たこともない様な取り乱しようの彼女に驚く。


「え・・・エリナちゃん・・・。」

俺は今は完全に気持ちは「男」になっていた。


その様子を見て、自分に向けられた怒りを感じ取ったのか、

ラスボスの「クロ様」とやらが口を開いた・・・。


「なんだ、貴様・・・・・・。」

怒った様なドスのきいた口調で真顔で反論・・・

するのかと思いきや・・・。


「貴様も・・・いや、君もこのウサ耳美少女と共に

俺様の花嫁にしてやろう・・・。そうしたら我ら皆

平穏に和やかにハーレム生活が始まる・・・。」


・・・こいつは「アホ」なのか・・・。

俺も「アホ」の部類に入る身分なので何とも言い難いが、

こいつはそれを更に上をいく「ドアホ」だった・・・。

呆れて俺も真顔で一応釘を刺す・・・。


「お前なんかの嫁になるか!俺だけならともかく

エリナちゃんにまで手を出すな!!この腐れ外道が!」

腹が立っていた俺はそいつに向かって毒を吐いていた。


驚いて目を丸くさせるラスボス・・・。


そしてニッコリと微笑みながら

「・・・わかった・・・。俺様の君への愛情は

何よりも強いものだからな・・・。他の女に目移りして

さぞ不安だったろう・・・。あの子のことは「それなりな」

存在にとどめておいて、君を宇宙で一番愛するよ・・・。」


歯が浮くような台詞に鳥肌が立ったが、

エリナちゃんをこいつの魔の手から逃れさせることができて

心底安心した・・・のも束の間・・・。


「今度は君に宇宙一美しい花束を持参して逢いに来るよ。」

そう言ってまたキスしようとするので流石に学習してきた俺は

そいつの顔を押しのけて「早く帰れ!こんにゃろー!!」と

怒りを込めて毒づいた。


「・・・そういう恥ずかしがり屋な君に免じて

今日のところは退散する・・・。」


そう言いながらスタスタと歩いて「しょっぼい宇宙船」に

乗り込み、ウインクしながら(この時代遅れな愛情表現・・・)

「また逢おうぞ!我が花嫁!!」

そう叫んでニコニコしながら帰っていった。


「もう二度と来んなああああああっ!!」と遠くに聞こえるまで

大声で怒声を浴びせてやった。

・・・多分相手には「都合のいいようにしか」捉えられてないと

思われるところが悲しいところ・・・。


エリナちゃんはへたり込んで泣きべそかいていた。

俺は慌ててエリナちゃんのところに向かって走った。


「エリナちゃん!どうしたの??!何で泣いて・・・」

次の瞬間に俺をグッと押し倒してエリナちゃんが・・・。

俺のほっぺたにぎゅーっという感じでキスしてきた。


「え?!」

赤面してしまう俺に彼女は・・・。

「唇にはまだできません・・・。でも私なりの精一杯の

愛情表現として・・・!これが精一杯です!!」

本人も何が言いたいのかわからない様子で涙目で

ぐしゃぐしゃになりそうな顔で「笑ってくれた」。

最大限に可愛く、愛おしい気持ちになり、俺も

同じく彼女のほっぺたにこれまたぎゅーっという感じで

軽く、でも力強くキスで返した・・・。(といっても頬だが)


「エリナちゃん・・・結婚したい・・・。」

姿はバニーだが「漢」と書いて「おとこ」と読むぐらいの

雰囲気で実に「男らしく」、彼女に「プロポーズまがいの

愛の告白」をしてしまっていた・・・。


ウサギは白い目で見ていた・・・。

「お前ら・・・。敵と戦うって「恋愛の揉め事」で

戦えって意味じゃないんだぞ・・・。おい。」と、

流石に呆れかえっていた・・・。


でも俺は幸せだからそれでよかった・・・。


その日の夜。

黒猫のもこもこした感じの衣装を着た、

くるんとカールした髪型が可愛らしい、

金髪ショートヘアの「今風」の美少女が

黒猫の相棒を連れて、飛び跳ねながら

ビルの上やら住居の屋根の上やらを走っていた。


「敵はどちらさんなのかニャ?」と八重歯を覗かせて

可愛らしいトーンの声で相棒の黒猫に問うた。


黒猫の相棒は「月の使者はどうも「ウサギ軍団」の

生き残りの「キリ」がこの星から追い出したみたいよ?

でもわかんないわね。あいつら大したことのない敵だけど

ラスボスの「男」がしぶといタイプだから・・・。

またこの星に悪さしかねないわ・・・。」

黒猫はどうも「メス」というか女の子らしい。


「ふう~ん?」

金髪美少女は軽い口調で興味あるのかないのかよく

わからない風に聞き流していた。


「そんなことより。あんたは「キリの見出した阿呆の戦士」

じゃないから自分の「倒すべき敵」のことだけ考えてればいいわ。」

黒猫はやや高飛車な女の子の様な口ぶりで言った。


「月の使者よりも怖いのは実は「火星」やその他の星の者。

この星の住人に成りすまして紛れ込んでいるタイプが一番厄介よ?」


「わかってるニャ。だから私・・・。『ぷりちー・くろにゃん』が

夜に紛れて暗躍してるんだもんニャ。負けてられないニャ。」


名前はゲロダサだが何者かと常に戦っていたらしいその彼女は

「本郷結兎・・・。いつか会う時が来たら私と共闘してほしいところ

だけど彼女、いや、彼には荷が重いかもしれないニャね・・・!」

と、暗闇の中で疾走しながらコウモリの様な「敵」を次々と

自慢の長い爪で切り裂き、薄く微笑んでいた・・・。


敵は実は結兎が関わっていた連中だけではなく、

地球事体に既に数種類は蔓延っているらしい・・・。


その日の夜。同時刻ぐらいに、本編の主人公の結兎は

ふかふかのベッドで眠りにつき、夢の中でエリナちゃんと

結婚式を挙げている将来の「大人になった自分」を想像しながら

ニヤニヤしていた・・・。


キリ(ウサギの本名)は月を見上げて

「私が必ずやこの地球を守る。自分の母星である

「月」の様に簡単に敵に侵略なんかさせないぜ・・・。」と

普段とは違う声色で真顔になっていた・・・。

ただ、悲しいかな、顔がギャグ顔なのでイマイチシリアスに

なりきれないのが悲しいところであった・・・。

「しかし、この「芋けんぴ」美味いな~。

この星の菓子はまじうめえわ・・・。」

台詞も間抜けなところでその日の夜も更けていくのである。


新たな別の美少女戦士との出会いまでのカウントダウンが

開始されていたりされていなかったり・・・。


続。

とりあえず、敵とは戦わずして勝ったようなものですが、

実は自分と同じく変身して敵と戦う美少女が更に登場。

今後、彼女がどう関わってくるのか・・・。


シリアスになるか、やはりアホコメディーになるかが大問題です。(苦笑)

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