強制的に「ラブコメ」に突入したらしい、俺の人生。
前回、憧れの美少女に「己の痴態(笑)」を見られた小6男子の主人公。
(すみません。まだ続くんですよこの下らない変な話・・・。)
ガサッ。
元の俺の姿に戻れたので歓喜して嬉し涙が出てきて
ピョンピョン跳ねてたら・・・・・・・。
サラサラロングヘアーのお嬢様系美少女が木の陰から姿を現した・・・。
つまり!!「俺の大好きなエリナちゃん」に一部始終を見られていた!!
余りの事態に俺の体は硬直して石化した上に冷や汗がだらだら出てきたではないか!
驚きの表情を隠せないエリナちゃん。(それでも美少女だ!俺の天使だからな!)
びっくりしたのかそこから逃げ出すエリナちゃん!!
(ガーン!!終わった・・・。女装趣味の変態男だと思われたのかもしれない。
とか、なんかわからんが完全に俺は被害者の筈なのに恥ずかしさの余り
自己嫌悪に陥り・・・その場に崩れ落ちた・・・。)
ウサギ(自称「キリ様」・・・もうこいつの名前なんかどうでもいい。
一生「ウサギ」と呼んでやる。こんちくしょー。全部こいつのせいじゃないか。)は
俺に向かって「今日からよろしくな!相棒よ!!」とキラキラした「オーラ(失笑)」
全開で俺の肩を「ぽんぽん」と叩いてきた。
「え・・・。まだお前に関わらなきゃいけないのか・・・。」と怒りも忘れて
情けない抜け殻の様な声で言ってしまった・・・。(怒鳴りつけてやればよかったのに俺。)
真っ白な抜け殻の様になっている俺に「天使の様な清らかなまるで小鳥のさえずりの
様な綺麗で可憐で可愛らしい声」が響いた・・・。
「あのっ!!サインくださいっっっ!!!」
ポカーン・・・。俺の天使「エリナちゃん」が何故かマジックとサイン色紙を
手に持って俺の元に走ってきたのだ・・・。
「えーと・・・。え?!!」俺は何が何だかわからずにいたら、
エリナちゃんが「わたしっ!昔からメルヘン趣味・・・ていうか!!
可愛い女の子が戦うアニメとか特撮が大好きでっ!!今度生まれ変わったら
絶対に「魔法少女になるんだ!!」て心に決めていたんですっ!!
だから!!今ここで「本物」を見ちゃったので!!せめてお名前を
この色紙にサインして欲しくて!!・・・駄目ですか???!!」と
すんごい剣幕・・・(というか、超必死な感じで語りだして俺にサインを
求めてきたではないか・・・。何この展開・・・。)とか色んな意味で
ドキドキと鼓動が高鳴っていた・・・。
「守秘義務があるのはわかってます!!魔法少女系の「お約束」ですものね!
私はこの秘密は絶対誰にも言わないので私のことはずっと傍で見ていても
「そこにいないもの」だと認識して存分に戦ってくださいっ!!
私あなたの「親衛隊」になりますっ!!一気に「ファン」になっちゃって!!
駄目でもなんでもいいですからっ!せめてサインだけでもくださいっ!」と
無茶苦茶なハイテンションでまくし立てて「エリナちゃん」が「俺」に
サインを求めてきたではないか・・・。
リンゴーン・・・と頭の中で教会のチャペルが鳴る音が聞こえた気がして
何をカッコつけてんのかわからんが俺的には超スマートな紳士のつもりで
目を輝かせながら「わかったよ・・・。エリナちゃん・・・。君が望むなら
俺は何だってするよ・・・。(どんだけ屈辱的でも)魔法少女・・・
頑張って君の為に続けてみせるよ!!」と彼女に微笑みながらそう言ってしまった。
顔を上げて瞳を輝かせる可憐な天使「エリナちゃん」は大喜びで俺に
「じゃあ、お名前をここにサインしてくださいましっ!!」
・・・・・・・・・・・・・。
ええーと・・・。そもそも俺の名前(変身後の姿)って何だっけ・・・。
と固まっていたら傍から見ていたウサギが「あー。じゃあお前アレだ。
『マジカル★スーパーうさ子』にでも命名してやろうか?」とかのたまうので
「それだけは嫌だ。」と真顔で返した。
「俺の本名じゃ駄目かな?エリナちゃん・・・。」と彼女の瞳を見つめながら
尋ねてみた。(秘密守るってちゃんと約束してくれてるし)
「はいっ!私今まであなたの名前はおろか存在すら知らなかったので嬉しいですっ!」
と満面の笑みで言われ・・・。ややへこんでしまった・・・。存在すらって(涙)。
サイン色紙に「ユイト★ホンゴウ」と『つのだ☆ひろ』かよ(笑)ていう感じに
自分ではカッコつけたつもりで(所詮小6の知能なんてこんなもん (作者の声))
スラスラスラッと優雅に書いてあげた・・・。
「俺、今最高じゃん・・・!高嶺の花の天使系美少女に「ファンです」とか
言われるだなんてな・・・。ふっ。(カッコつけた笑い方)」とか悦に浸っていた。
「ありがとうございますっ!!一生傍で見ていますねっ!!」と笑顔で言われたよ。
(ふふふ・・・。「一生傍で・・・」これって「結婚フラグかな?!!」とか
妄想が膨れ上がって最高潮の気分だった。)
彼女が去った後に・・・・・・。冷静になってしまった・・・。
「え。じゃあ俺・・・。死ぬまで永遠にコスプレまがいの変な女
(魔法少女とやら)をやり続けなくちゃいけないのか・・・。」と
地べたに「ぺたんっ」と崩れ落ちてしまった・・・。
ウサギは俺の肩をまたしても叩き、「お前の運命なんだよこれがな。」と
死にたくなるような「台詞」を吐かれた・・・。
続。
とりあえず「永遠の魔法少女」をやり切らなきゃいけない様に
自分から墓穴を掘った「アホの主人公」・・・。
次回、乞うご期待!!(いや冗談です。期待はしない方がいいです(笑)。)