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閑話休題。「痴話げんかは猫も食わない。」

朝っぱらからこんな内容でお送りしています・・・。(土下座)

エリナちゃんのエピソードに続きまして、今回はこの「2人」に

焦点を当ててみました。どうぞ!!

トントントントントン・・・。

エプロンを不格好にかけてまな板の上で野菜を切っている。

ラベンダー色の猫耳帽子を被って小柄な後ろ姿が守って

あげたくなるほどに可愛い・・・・・。


俺は市井いちい英太。(実は本名、まあ地球名だけどな。は

一応こんな感じのフルネームだ。)

今日は地球の風邪ウイルスとやらにやられた俺が寝込んでいたので

猫宮さんが手料理を作ってくれている・・・。


風邪ひいて寝込んでいたが、そこは宇宙人の俺。

気力で補って・・・まあ、ぶっちゃけ、「俺の彼女」(一方的・・・)の

後ろ姿を椅子に座って見ている・・・。

風邪をひいてとろんとしているのか、恋心とやらでとろんとしているのか

定かでないんだが・・・。

・・・まあ、とろんとしてるんだ・・・。

あー・・・これはダメだ・・・。誘惑に負けた・・・。

気が付いたら立ち上がりフラフラしながら可愛い猫宮さんを後ろから

抱きしめていた・・・。


「ぎゅっ」


ふんわりと香るシトラスの香りがたまらない・・・。

このままとろけてしまいそうだ・・・・・。


「せいやっ!!」

ガスン!とフライパンを俺の顔面にぶつけてくる猫宮さん・・・。


俺はそれでも笑顔だった。

「風邪菌がうつる!早く寝る!!!」猫の様に鋭いまなざしで

睨み付けられてしまった・・・。

「きゅんっ!」(俺の心臓はどうやらおかしいらしい。こんなに

酷い仕打ちを受けていても尚ときめいてしまうからだ・・・)


「風邪菌をうつしてやるっ!!」

ガバッと抱き着き床に押し倒そうとする俺。(暴走している)

「ちょっとおおお!何考えてんのよこのド変態がああああっ!!」

ジタバタと抵抗する猫宮さん。爪が目に刺さりそうになるも俺は、

「大丈夫だ!君が変身して魔法少女になれば見た目年齢は16歳!

この国では女子は結婚もできる年齢だから!だからっ!変身してっ!

俺とイチャイチャしようっ!!風邪菌がうつるほどにぃぃぃぃっ!!」

「馬鹿じゃないのおおおおおおおおっ???!!!ほんとにそんなことしたら

「この作者とうとう頭おかしくなった」と本気で思われるじゃないのよっ!

それでなくてもこの小説頭痛くなるぐらい馬鹿みたいなんだからっ!!」

「じゃあ君は今の理論からいくと「作者が頭オカシイ思われる」という

理由だけで俺を拒否してるわけだなっ?!じゃあやはり俺とのそういう

アレでナニな結末になる展開を望んでいると推測してもよろしいかー!!」

「いやあああああああああっ!!誰もそんなこと言ってないぃいいいいいっ!!

びえええええええええーーーーーーーーんっ!!!」



ピタリと止まる俺・・・。

「え。泣いてる・・・???まじか。猫宮さんって泣くんだ?」

てか。え。俺が泣かしたんですか・・・。まじか。どうしよう・・・。

よく考えたら前にも俺はこの子を泣かしてしまっていたな・・・。

それを思いだして不覚にも切なくなる俺・・・。

変身時は金髪くるくるヘアーだが、小学生の猫宮すずさんは

黒髪で地味目な髪質で・・・。泣きじゃくるその姿が余りにも

愛おしかった俺は思わずそっと抱きしめる・・・。

「ごめんね。俺のせいで泣かせて・・・。」

「ぐすんっ。な・・・なによ・・・。なにすんのよ・・・。」

「とりあえず、「そういうこと」は君がもう少し大人になるまで待つよ。」


暫しの沈黙・・・。


「当り前じゃああああああああああっ!!何しようとしてたのよっ?!

サイテー!フケツッ!!!!あり得ないっ!!もう帰るっ!」


バタバタバタッ。パタン。


「帰ってしまった・・・。ふふっ。」

彼女に帰られたのに笑っている俺。

いやだって、「幸せ」じゃないか。


「すずちゃん。大人になったら結婚しよっか・・・。」

本人不在ですが絶賛プロポーズ中の宇宙人の俺ですが。(笑)


次の日。

「あれー?猫宮さん風邪?大丈夫?」

マスクしてごほんごほんと咳をしている猫宮さんを周りの生徒が心配する。

「あれっ?ほんとに俺の風邪うつっちゃった・・・?」と困り顔の俺に

蹴りを入れてくる彼女・・・。


「何であんたはそんなに回復が早いのよっ?!!」

「そりゃー、宇宙人だし・・・・・・・。いや!!!

昨日の君への愛の力でだね・・・ふふ。」

「ほんとにうつすとかサイテーーーー!!あり得ないっ!!」


ざわつく周りの生徒たち・・・。

ハッとする猫宮さん。時すでに遅し。

「愛ですってよ?」

「風邪がうつるほどに・・・。」

「一体昨日2人に何が・・・。」

「猫宮さん・・・いつの間に英太と・・・!」


「いやあああああああああああああああっ!!」

泣きながら走り去る猫宮さん。

最早、彼女の「クールで知的で大人しいイメージ」は崩壊していた。


「ほんとに可愛い。俺の未来の奥さんだからあれ。」

満面の笑顔で爆弾発言する俺に周りはどよめいていた。


ユイトの顔はひきつっていた。

「うわぁ・・・。きもちわる・・・。」


今日も平和である。

なんやかんやでいいカップルですよね。これ。(笑)

書いててこんなに楽しいなら延々と書いていたいですがね。(笑)

まあ、猫宮さんは多分英太の事を心底嫌がってるわけではないのですよ。

ラストに本人に見えないところで初めて彼女の事を「すずちゃん」と呼んだところが

ポイントなのです・・・。「萌えどころ」というか(笑)。

ご馳走様的な閑話休題でした。

しかし新章はいつ始まるんでしょうかねこれ?(おい!)

まだ考えておりません・・・(汗)。

まあ練っておきます・・・。合間に何かまた閑話休題が入るかもですが。

ではでは。

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