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閑話休題「エリナちゃんはいつもマイペースでマニアック趣味」

大きな「戦い」(?)が終わって一段落したところで

休憩をはさむ様に「閑話休題」でございます。

私の名前は「小松澤エリナ」と申します。

今、私には大切なお友達が沢山できて嬉しいんです。


素敵な素敵な「憧れの魔法少女さま」・・・。

なんだか私・・・凄く嬉しいはずなのに

モヤモヤするこの気持ちは何なのでしょう?


そんな時でした・・・。

私には大好きな魔法少女のユイト様がいるというのに

気になって気になって仕方がない方がいます・・・。


私は一応この小学校でクラス委員長をやっているのですが

一緒に委員の係をやってくださっている眼鏡をかけた

細身の大人しそうな無口な殿方が・・・。

「どうしても気になる!!」のです・・・。


「委員長・・・。このプリントについてなんですが。」

(言ってる傍から参りましたわ。この方です!)


髪の毛は余りお手入れはなさっていない様で、

お洋服も地味目・・・。

丁寧な口調ですがどこか淡々としていて落ち着いています。


「・・・?委員長・・・?聞いてますか???」

(ハッ!!びっくり!!一旦落ち着きます・・・!)


「ええ~と。はい。プリントに関しては私が責任をもって

キチンと添削して枚数を数えて確認しておきますわね。」


・・・この手のタイプの殿方はアニメや漫画では・・・

「大体眼鏡を取ると「美形」という設定が当たり前なので

この方はどうなんだろうかとそれが気になってしょうがないのです。」


どうやら、浮気心ではないけれども根っからのマニアなタイプ

なので、いちいち何かにつけて「お約束」を信じているらしい(笑)。


「はっくしょん!」

「だ、大丈夫ですか?お風邪ですか?大手前おおてまえ 真嗣しんじくん」


仰々しい如何にもな感じの微妙な名前だからますます気になるらしい。

(ちなみにイメージとしては声は「緒方さん(笑)」ぽい感じ)


「あ~・・・。埃がね・・・。」


「アレルギーですか?(ユイト様もそういえば埃のアレルギーでしたわね・・・)」


「うん・・・。少し鼻と喉が痒い・・・かな・・・?」


「お部屋が閉め切っていたらますます埃が舞い散っていそうですわね・・・。」


その瞬間ハッとするエリナちゃん。


(そうだわ!窓を開けて偶然にも突風が吹いてくれたら

眼鏡を落としたりして・・・そうすれば「素顔」が確認できますわ!)


とんでもない事を考えていきているんだなぁ・・・。

このヒロイン・・・。


「えいっ!」窓を勢いよく開けたエリナちゃん・・・。

その表情は「獲物を捕らえる肉食獣」の様だった。


そんな勢いよく窓を開けたところで都合よく突風など・・・、

と思いきやそこは「お約束」として(笑)本当に突風が。


「うわっ!!」

バサバサバサッとプリントが宙に舞い、「大手前 真嗣くん」の

眼鏡が「カシャーン!!!」と音を立てて床に落ちた!!


その瞬間を見逃すまいと目を輝かせて見るエリナちゃん。


「・・・・・・・・・・・・・・。」




長い沈黙・・・。


「あっれ~?眼鏡ないと前がよく見えない・・・。」

そう言いながら昔の漫才師の様に眼鏡を探して床をガサゴソ。



「まあ・・・。人生・・・。そんなに都合よくはできては・・・

いないのでしょうね・・・・・・・・・。」


エリナちゃんは窓の外を遠くの方まで眺めていた。


お察しの通り・・・。

別に「イケメン」でも「美形」でもなんでもない、

ふっつ~うのごくごく普通の「フツメン」だったのである。


「風が心地いいですわね・・・。」

物凄くにこやかに窓の外を見ている残念系美少女ヒロイン。


大体において、「浮気心」を少しでも出すと「痛い目」を

みて「ガックリ」くるものです。人生みんなそうなんです。(笑)


窓の外からほのかに香るのは近所の中華屋さんのラーメンの匂い。

「・・・お腹がすきましたわ・・・。そうだわ!

今度皆さんと一緒に「中華フルコース」を食べましょうか!!

楽しみですわ~★」


切り替えの早さも「安定のエリナちゃん」なのであった。


ちゃんちゃん♪(古っ!)


なんかろくでもない「お話」でしたね(笑)。

たまに「閑話休題」も挟みつつ次回以降も進んでいきます。


ぼちぼち「新章」を練っておりますので

「シリアス展開」にできるかどうか、

「盛り上げ方」を考えるのがなかなかに楽しいです。

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