人気のワードはどれでしょう?
というわけで今回は、タグ検索での分類をおこなおうと思います。
正確には、タグやあらすじに目的の単語が入っている作品がどの程度か、といった形になります。
まずは大きく、現代と異世界、それからあぶれたその他の三つに分けます。
それから、現代を学園系とリーマン系、異世界(ファンタジーを含む)を、転生転移系と、それ以外に分けてみます。
おそらくはそれで多くが分けられると思いますので、その他を残った作品が全体に占めるパーセントを見てどれくらいの誤差があるかなといった形にしようかと思っています。
また、今回は短編長編を一緒くたにしたものにする予定です。
機会があれば、短編のみと長編で好まれやすい題材の違いを見れたらなと思います。
ここで、これらをどういった言葉で振り分けしたかについて記載する。
・現代学園系(王道・学園・寮の3つ。王道は、アンチ王道や王道?も引っかかるため。またファンタジーや異世界タグが付いているものは除外しました)
・現代リーマン系(リーマン・おっさん。また、現代ファンタジーもこちらに集計)
・異世界+ファンタジー+王(転移、転生、トリップの、三つ)
・異世界+ファンタジー+王(現地主人公メインのため、上の三つの単語がないものを測定)
・その他(どれにも引っかからなかったもの)
王の単語を入れたのは現地主人公物の場合、ファンタジーや異世界が入っていないためである。
また、現代ものでも異世界+リーマンといったような異世界物も混ざるようだったのですが、現代リーマン系(おっさん+リーマン)=561作品で、異世界やファンタジーをひくと495作品程度となる。
このため、プラスマイナス15%程度の誤差で、作品量が多くなればなるほどそれが少なくなるだろうと考え、現代に異世界が幾つか混ざることを前提におおまかに作品数を見る事にしました。
手動でそれを分類して計算していくのはちょっときついので、もし気になる方は個人で計算をお願いします。
その後は、それぞれのカテゴリーでの、ポイント分布の予定。
☆ムーンライトノベルズBL
2016/6/24 総数/短編/完結済み/連載中(9,755/2,807/3,330/3,618)(カッコ内は作品数)
・連載+短編
・現代を学園系とリーマン系
・現代学園系=924作品
・現代リーマン系=561作品
・異世界(ファンタジーを含む)を、転生転移系と、それ以外
・異世界+ファンタジー+王=2903作品
・異世界(転生・転移・トリップ)=743作品
・異世界(上記以外)=2160作品
・その他(5387)
・学生=845作品
・高校生=1,073作品(王道や学園などを差し引く場合、100~200減るくらい)
・ML=227作品
・ゲーム=210作品(大体が異世界に行くタイプ)
・未来=151作品
・SF=148作品
・残り不明
現代の日常? 物などが、このタグ検索だと、もれてしまっているのかなという気がします。
また、ファンタジーであっても例えば、魔術師、勇者といったものでもファンタジーや異世界タグが付いていない場合があるため、それらが集計漏れしてしまうと考えられます。
そしてその他に集計していた、高校生タグでの検索の場合、王道や学園タグがない場合100~200程度減少するのみでした。
一応、学生、高校生といったものも現代学園系に含まれるとすると、おおよそ、
異世界ファンタジー=現代学園系
の割合のようです。
そのどちらもが全体の約30%程度を占めており、残りが別の題材といった所なのではと考えています。
よって、ムーンライトノベルズBLは、異世界系のファンタジーもしくは、学生といった学園物の系統が人気であると推測される。
次は、特定ワードによるポイントの分布です。()の内側は、作品数です。2016/6/24現在の物を使用。
☆王(1345)
~199 432作品(約32%)
200~499 241作品(約18%)
500~999 202作品(約15%)
1000~2000 224作品(約17%)
2000~3000 94作品(約7%)
3000~4000 55作品(約4%)
4000~ 97作品(約7%)
☆ファンタジー(1819)
~199 646作品(約36%)
200~499 310作品(約17%)
500~999 254作品(約14%)
1000~2000 263作品(約14%)
2000~3000 123作品(約7%)
3000~4000 79作品(約4%)
4000~ 144作品(約8%)
☆トリップ(419)
~199 62作品(約14%)
200~499 50作品(約12%)
500~999 60作品(約14%)
1000~2000 83作品(約20%)
2000~3000 41作品(約10%)
3000~4000 41作品(約10%)
4000~ 82作品(約20%)
☆転生(289)
~199 57作品(約19%)
200~499 41作品(約14%)
500~999 46作品(約16%)
1000~2000 46作品(約16%)
2000~3000 23作品(約8%)
3000~4000 28作品(約10%)
4000~ 48作品(約17%)
☆学園(710)
~199 321作品(約46%)
200~499 117作品(約16%)
500~999 89作品(約13%)
1000~2000 80作品(約11%)
2000~3000 39作品(約5%)
3000~4000 20作品(約3%)
4000~ 44作品(約6%)
☆高校生(1073)
~199 556作品(約50%)
200~499 199作品(約19%)
500~999 125作品(約12%)
1000~2000 102作品(約10%)
2000~3000 40作品(約4%)
3000~4000 19作品(約2%)
4000~ 32作品(約3%)
☆学生(845)
~199 467作品(約55%)
200~499 154作品(約18%)
500~999 94作品(約11%)
1000~2000 61作品(約7%)
2000~3000 30作品(約4%)
3000~4000 24作品(約3%)
4000~ 15作品(約2%)
☆リーマン(439)
~199 230作品(約52%)
200~499 84作品(約19%)
500~999 53作品(約5%)
1000~2000 39作品(約9%)
2000~3000 13作品(約3%)
3000~4000 9作品(約2%)
4000~ 11作品(約3%)
☆竜(118)
~199 48作品(約40%)
200~499 21作品(約18%)
500~999 14作品(約12%)
1000~2000 16作品(約14%)
2000~3000 5作品(約4%)
3000~4000 3作品(約3%)
4000~ 11作品(約9%)
☆ゲーム(210)
~199 68作品(約32%)
200~499 29作品(約14%)
500~999 17作品(約8%)
1000~2000 31作品(約15%)
2000~3000 17作品(約8%)
3000~4000 23作品(約11%)
4000~ 25作品(約12%)
☆魔王(242)
~199 85作品(約36%)
200~499 49作品(約20%)
500~999 41作品(約17%)
1000~2000 35作品(約14%)
2000~3000 12作品(約5%)
3000~4000 13作品(約5%)
4000~ 7作品(約3%)
☆シリアス(616)
~199 338作品(約55%)
200~499 94作品(約15%)
500~999 54作品(約9%)
1000~2000 69作品(約11%)
2000~3000 23作品(約4%)
3000~4000 13作品(約2%)
4000~ 25作品(約4%)
☆コメディ(690)
~199 272作品(約39%)
200~499 125作品(約18%)
500~999 103作品(約15%)
1000~2000 82作品(約12%)
2000~3000 50作品(約7%)
3000~4000 25作品(約4%)
4000~ 33作品(約5%)
☆バッドエンド(58)
~199 40作品(約69%)
200~499 10作品(約17%)
500~999 2作品(約3%)
1000~2000 5作品(約9%)
2000~3000 1作品(約2%)
3000~4000 0作品(約0%)
4000~ 0作品(約0%)
☆ハッピーエンド(895)
~199 296作品(約32%)
200~499 168作品(約19%)
500~999 149作品(約17%)
1000~2000 123作品(約14%)
2000~3000 55作品(約6%)
3000~4000 45作品(約5%)
4000~ 59作品(約7%)
以前全体の約半数が、200ポイント以下だという結果を出しましたが、“要素となる言葉”で分解すると、経験的に人気だろうと思われていた単語の200ポイント以下の%が50%よりもかなり下回っているのが見てとれる。
この範囲だと人気がある単語は、
トリップ>転生>王>ファンタジー>学園>高校生>リーマン
となっている。
人気の題材だと、その題材の中での50%のポイントの位置が特に高くなっているのが見てとれる。
たとえば、ファンタジータグを見ると500ポイント以上というように。
けれどここで注意してほしいのは、ファンタジーには異世界トリップや異世界転生等が混ざっている点である。
そのために、中央ぐらいの値が底上げされているため、それらの要素の入っていないファンタジーの実際の中堅に当たるポイントはもっと低いと考えられる。
また、リーマンの200ポイント以下が、約52%なので、この辺りが“普通”といった人気が無いでも無くあるでもない、といった範囲に収まるのが見てとれる。
商業BLですと、現代ものが主流で、一時期リーマン物系ばかりが出ている印象があったのですが、最近はファンタジー系もあるかなという感じです。
ただ商業の場合、ファンタジーでもどちらかというと現実世界ファンタジーの方が多い傾向がありそうなので、それら商業BLの人気の要素がムーンライトノベルズBLではそこまでなさそうなのも踏まえると、
①ムーンライトノベルズBLでは商業BLではない需要層が集まっている。
②ムーンライトノベルズBLでは商業BLは購入するものの、商業BLにはない作品を求めている需要層が集まっている。
の二つが考えられます。
ちなみに私は②かな?
ファンタジーが好きなのでついぞ自家発電までしているという感じです。
けれど年々このサイトを見に来る人が増加しているとなると、もしかしたらBL自体の需要が昔と大分変わってきているのかもしれません。
あと、商業BLのファンタジーは、個人的な見解ですが、ムーンライトノベルズBLで人気の出やすいタイプのファンタジーと傾向が違う感じがします。
それが、ネットでしか読めないといった意味で、このサイトに人が集まる要因の一つなのかもしれません。
さて、次に人気ワードや人気なさそうなワードを独断と偏見を持って引っぱり出して、検討した物を見てみたいと思います。
この“要素”は私の独断と偏見が正しいのか、というのも考えつつ、竜、シリアス等の傾向も見てみました。
また、作品数が少ないと他の要因の影響が出てきやすいと考えられるので、少ない物をみるのは気を付けないといけないかもしれません。
とりあえずは200ポイント以下の割合だけを現状では見た方が良さそうかと考えています。
といった理由から見てみますと、大体追加で調べた単語はが30%台をキープしているのでやはり人気がありそう。
一方で、シリアスとバッドエンドは人気が無いな、といったものが経験的に分かっていたのですが、こうやって見ると200ポイント以下が約55%、69%と平均を下回る値を出しています。
特にバッドエンドは作品数自体が少ないのもありますが、調べたタグでは200ポイント以下が一番多い値となりました。
逆にコメディ、ハッピーエンドを考えると、約39%、32%となっており、人気がでやすい傾向、つまり需要者が好む傾向が出ています。
そういえば、商業では暗い話でヒットが出しにくく、明るい話の方が良い様な事をBLではない何処かで見たのですが、こうやって需要を見てみると顕著に出ていますね。
予想通りとはいえ数字で示せたのは良かったように思います。
この辺が無難な分析かな。
人口の増減も考えると、直近で人が多々見に来ている、2014、2015年の物で比較してみると、人口増加によるポイント変化の影響を少し抑えられるかもしれません。
他にも幾つか要素を足してくると、特にトリップの辺りなど、ちょっと違う回答も出てくるのですが……そこまでやるのも何だかなと思うので、今回はここまで。
集計が疲れた。
次回は……大体の内容は書いたので、次は女性向けにも同じような事をしてみようかな……。
2016/6/26 追記:女性向けとのデータ比較をしてみたら、ちょっと面白い事が分かりましたのでそちらの方も合わせて見てもらえればと思います。