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ゲームの世界でやりたい放題  作者: 吾が輩に猫である
7/9

どんどん進みます パート3



 俺は一千万Gという大金を得るためにどんどんダンジョンの階層を上っていき、7階層まで来た。その時間に1週間もかかった、いや1週間しかかからなかった、と言うべきだな。お陰で今は九万Gも貯まった。ちなみに他のやつらはまだ5階層で手間取っている。

 そして、現在のステータスは



ステータス

名前:如月 祐司  15歳

種族:人間 LV:24

職業:付与術士 LV:39

体力値 280/280

魔力値 260/260

スキル:<異世界言語・文字理解><経験値十倍>

魔法:<清潔><ホット><ドライ><パワー><ディフェンス><スピード><マジック><スピリッツ><フレイムセット><アイスセット><ライトセット><ダークセット>

G:93207



 魔法がビックリするほど手に入った。2次職になる条件も近くなってきた。


2次職になる条件

・自身のレベル30以上

・職業レベル30以上


 あとは自分のレベルが30以上になれば2次職になれるのだ。なったとしても職業レベルが50になるまでは2次職になるつもりはないがな!全ての職業はレベル50までで最後にスキルを得ることができるからだ。

 そうそう、俺が7階層まで来たことは換金所の人しか知らない。換金所の人に賄賂を渡して黙らせた。目立つのは嫌だからな。




 今日はダンジョンを10階層まで一気に行こうと思う。実を言うと、8階層、9階層、10階層はボス部屋しかない。ボスを倒せばすぐに次の階層に行ける。11階層からは普通の階層に戻るがな。

 まずは7階層のボスだな。7階層のボスはオーガだ。


「グガァァァ!!」


 オーガが吠えると持っている棍棒を振ってきた。それを避け剣でオーガを斬りつける。


「ガッ!?」

「浅いか!」


 一撃で殺すつもりで斬りつけたのだが浅かったらしい。体から血がドバドバ出ているが俺は一度、距離をとる。あとは避け続けるだけで勝てるな。出血多量でな。

 オーガは勝てないと悟ったのか俺でも分かるくらい凄まじい表情で向かってきた。


 凄いな。モンスターなのに尊敬できる。戦って死ぬことをこいつは選んだ。


「じゃあな」

「ガァァァァァーーーーーーッッッ!!!」


 俺は剣を真っ直ぐに振り下ろした。オーガは真っ二つになり、光の粒子になって消えた。


「オーガの牙だな」


 最後に残ったのはオーガの牙だ。売れば幾らぐらいになるかな?

 現れた扉をくぐり、次の階層に行く。


 8階層のボスはフレイムキャットだ。その名の通り炎の猫だ。正確には炎に包まれた猫。ただし、普通の猫と違い、5メートルくらいでかい猫だ。


「<ドライ>、<パワー>、<アイスセット>、<スピリッツ>!」


 <ドライ>は暑さに強くなり、<パワー>は物理攻撃力のアップ、<アイスセット>は冷気を纏った攻撃になり、<スピリッツ>は魔法攻撃に強くなる魔法。

 これを唱え、俺はフレイムキャットに向かって一閃。その攻撃を上手く避けると尻尾から炎の玉がこっちに向かってくる。


「ファイヤーボールか!!」


 そういえばゲームの時使ってきてたな。すっかり忘れてたけど。

 ファイヤーボールを避けるとフレイムキャットは連続でファイヤーボールを撃ってきた。俺はそれを避けて避けて避ける。レベルがかなり高いので避けること自体は簡単。問題はあれがどれくらい撃てるのかだ。あの猫にも魔力値はあるから避け続けていれば魔力が尽きる。無限に撃てる訳じゃない。でも、俺が確実に避けられるのは二時間ぐらいだ。それ以上になったら不味い。


「とりあえず、尻尾を斬ってみるか」


 尻尾からファイヤーボールを出しているようだったので斬ったらどうなるか分からない。ファイヤーボールが撃てなくなると嬉しいんだが。


「ハァァ!!」


 ファイヤーボールを避けながら猫に近づき、尻尾の根元近くで斬った。


「キャウゥゥゥーーーーーーンッ!!?」


 尻尾を斬ると猫が悲鳴をあげた。ついでに猫が纏っていた炎も消えた。


「あれ、炎を出す役割を持つ尻尾だったのか」


 痛みで動けなくなっていた猫の喉を斬りさいた。隙だらけだったから簡単に狙えた。猫は光の粒子になって消え、爪だけが残った。

 さて、どんどん行こう!



 9階層は紫色のデカイ蜘蛛だ。グロッグスパイダーという名だ。


「<フレイムセット>、<スピード>!」


 他の魔法はまだ効果が続いているので<フレイムセット>と<スピード>だけ唱えた。<フレイムセット>は攻撃に炎がつき、<スピード>は速度が上がる。


「蜘蛛は弱点らしい弱点が無いんだよな」


 最初のオーガは人間に近い姿だったので首が弱点だとすぐに分かった。フレイムキャットは猫なので首がある。そこが弱点だ。だが、蜘蛛は知らない。


「………足を全部引っこ抜くか?」


 大きいとはいえ、虫だ。関節の部分は脆いような気がする。

 蜘蛛に近づき、足を斬ようとすると剣から炎が出て簡単に斬れた。


「クシュゥゥゥ」


 蜘蛛は痛みを感じないのか別の足で俺を弾き飛ばした。そして、蜘蛛の出糸突起と呼ばれる糸を出す腹をこちらに向けてきた。


「やばっ!」


 嫌な予感しかしない行動だったので全力でその場を離れる。次の瞬間、蜘蛛は腹から糸を出してきた。その糸が地面に触れた瞬間、


ジュゥゥゥ


 地面が溶ける音がした。オイオイオイオイオイ!洒落にならねぇぞ!当たったら終わりだ!

 俺はすぐさま他の足を斬る。また迎撃が来るがその迎撃に使う足ごと斬った。足を全部斬れば糸に触れることはなくなる。動けない相手をボコスだけだしな。蜘蛛は俺から離れ、近くにあった壁を登り始めた。


「させるかっ!!」


 登られたら俺は終わる。俺には壁を登る手段がないので高い位置から糸を出され続けたら死を待つだけになってしまう。俺の攻撃でもう一本の足も斬れたが、壁を登ってしまった。


 一か八か、賭けだ!


 俺は剣を全力で蜘蛛に投げつけた。すると当たりどころが良かったのか足が二本斬れた。さすがに残りの二本の足では体を支えることが出来ないのか、蜘蛛は落ちる。


 あぶねぇ。もう少しで取り返しのつかないところだった。でも、剣が高い位置に突き刺さったな。取りに行けないな。

 剣は無くなったが拳があるので蜘蛛の顔らしき場所に殴った。


「固いな。けど」


 もう少し殴り続ければなんとかなりそうだ。蜘蛛は残った足で攻撃してきた。俺は避けて足を殴る。が、ヒビが入っただけだった。もう一度殴ると足が砕けた。足の迎撃が嫌なので最後の足を砕こうと思う。

 最後の足を砕くと蜘蛛は動けない。あとは顔面を殴り続けるだけだ!



 蜘蛛が光の粒子になり、残ったのは目玉だった。気持ちわるっ!



 これであとは10階層のボスだけだ。



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