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最後のチャンス
チャンス
それ以上は求めない
頼むもう一度だけチャンスをくれ。
俺はチャンスを3回も逃してしまった愚かな男だ。
そんな事はわかってる、なんて馬鹿にされてもいい。
それでももう一度だけチャンスをくれ。
星の綺麗な夜、俺は生まれて初めて神にすがった。
しかし神は最後のチャンスなんてくれなかった、愚かな俺を見捨てた。
俺は神を怨んだ。神が俺を見捨てるなら俺は悪魔に魂を売ってやる。
なんとも情けない話だ。神は俺を救う義務なんてないのに、神は3回もチャンスをくれたのに。俺は神を怨んだのだ。
神にすがったあの日に似た星の綺麗な夜、俺は自責の念に駆られた。
数日後、俺は幸運にもチャンスを手に入れた。
俺の早とちりだった。
神は愚かな俺を見捨てなかったのだ。いや、悪魔が助けたのかもしれない。
どちらにしろ俺はチャンスを手に入れた。
きっとこれは最後のチャンスだ。絶対に成功させてやる。
俺、頑張れ